経済産業省は、中小規模の製造事業者向けに、サイバーセキュリティ対策の解説書「工場セキュリティの重要性と始め方」を公開した。工場のIoT化などによるサイバー攻撃のリスクに対応するため、具体的な事例や手順を示している。
経済産業省は2025年4月11日、中小規模の製造事業者向けに、サイバーセキュリティ対策の解説書「工場セキュリティの重要性と始め方」を公開した。工場のIoT(モノのインターネット)化などによるサイバー攻撃のリスクに対応するため、具体的な事例や手順を示している。
同書は、2022年11月に策定した「工場システムにおけるサイバー・フィジカル・セキュリティ対策ガイドライン」の補足資料(Appendix)として位置付けられる。サプライチェーン全体のセキュリティ強化のため、工場セキュリティの重要性や取り組みの開始方法を初心者でも理解できるように、具体的な事例や手順を紹介している。
第1章で同書の目的や活用方法を示し、第2章では工場セキュリティの重要性として、サイバー攻撃による影響や実際の被害事例、コストを抑えたセキュリティ対策の考え方を提示している。第3章では、生産部門やIT部門の担当者向けに、セキュリティを検討する際の基本的な考え方や実施手順に基づいた対策例を紹介する。
経済産業省は今後、関係機関の協力のもと、中小企業向けサイバーセキュリティ施策と合わせて同書の普及活動を進めていく。
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