NECはIoTやビッグデータの処理基盤を導入する企業を対象に、リファレンス情報の提供を開始した。ビッグデータの収集、蓄積、分析、可視化を含む分散処理基盤の検証済み構成モデル例などを提供し、処理基盤の短期導入と安定稼働を支援する。
NECは2016年2月25日から、IoT(モノのインターネット)やビッグデータの処理基盤を導入する企業を対象に、検証済み構成モデル例などをまとめたリファレンス情報の提供を開始した。
近年のIoTの進展に伴い、システムの柔軟な拡張が可能なオープンソースソフトウェアを活用した大規模分散処理基盤への関心が高まっているという。一方で、Hadoopなど最新技術の適用には、用途に応じた適切な構成設計などが必要となり、導入に時間がかかっていた。
NECはこの課題を解決するため、関連パートナー企業と行った共同検証を基に、ビッグデータの収集、蓄積、分析から可視化までを含めた分散処理基盤の検証済み構成モデル例などの情報を提供。システム構築作業が最大50%短縮され、基盤の短期導入と安定稼働を支援するという。
NECは、2015年9月1日から米Hortonworksと協業し、NECのサーバ「Micro Modular Server DX1000」とHortonworksの分散処理ミドルウェア「Hortonworks Data Platform」とを組み合わせ、販売してきた。これまで、データキュレーションのデータ選別サービスやTalendのデータ抽出・変換・ロード(ETL)ツール、タブロージャパンのデータ可視化ツールを動作検証しており、今回のリファレンス情報にはこのノウハウが生かされている。
同社は今後さまざまな企業とのパートナーシップを拡大し、2016年度にMicro Modular Server DX1000とHortonworks Data Platformを組み合わせて100セットの販売を目指す。
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