NECは、文書作成を効率化するXMLを活用した技術「Darwin Information Typing Architecture」(DITA)の導入支援ソリューションとして、「コンサルティングサービス」「トレーニングコース」「DITAエディター」を提供開始した。
NECは2015年9月2日、製品マニュアルや規定などの文書を定期的に改訂する企業向けに、文書作成を効率化するXMLを活用した技術「Darwin Information Typing Architecture」(以下、DITA)の導入支援ソリューションを提供開始した。
DITAは、製造マニュアルや規定などの文書作成を進めることで複数の派生データが生成されても、文字の大きさや色などのレイアウト情報をプログラムにより自動で統一することで、企業内の文書管理を効率化する技術。しかし、DITA導入時には知識・ノウハウを新たに習得する必要があり、ユーザートレーニングや導入後の工数算出が困難という課題が生まれていた。
そうした課題を解決するため、NECが新たに提供する導入支援ソリューションは、「コンサルティングサービス」「トレーニングコース」「DITAエディター」の3種類となる。
コンサルティングサービスは、専門家が企業の文書から、文書構成やDITA導入による効果を分析し、改善レポートを作成するというもの。企業の導入推進者は、改善レポートから導入プランを効率的に策定できるようになる。価格は30万円(以下、税別)から。
トレーニングコースは、実際にDITAでの文書作成を体験し、従来の手法と比べてDITA導入によって作業工程をどう短縮できるかという違いを理解できる内容になっている。短期間で導入検討や教育が済むようになり、DITA導入による企業内ユーザーの混乱を未然に防止することが可能になるとしている。最大5人が1日コースを利用した場合、価格は20万円となる。
また、DITAを使用して文書を作成するためには、専用エディタなどを用いてXML言語を直接入力する必要がある。今回、NECが提供するDITAエディタを導入すれば、あらかじめ用意された表題・見出しなどの項目に内容を入力するだけで、WebブラウザからDITAを使用できるようになる。これにより、XMLの専門知識の教育なしで、DITAを容易に活用することが可能になるという。DITAエディタの価格は、25ライセンスで月額6万2500円だ。
同社では今後3年間で100社への導入を目指す。
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