NTTデータ、バッテリートレーサビリティプラットフォームとCatena-Xの接続成功製造ITニュース

NTTデータグループは、「ウラノスエコシステム」のもと構築された「バッテリートレーサビリティプラットフォーム」とデータエコシステム「Catena-X」が技術的な相互接続実証に成功したと発表した。

» 2025年04月14日 16時00分 公開
[MONOist]

 NTTデータグループは2025年3月31日、データ連携基盤の構築を目指す「ウラノスエコシステム」のもと構築された「バッテリートレーサビリティプラットフォーム」とデータエコシステム「Catena-X」が技術的な相互接続実証に成功したと発表した。

 ウラノスエコシステムは、経済産業省が推進する活動の総称で、企業や業界、国境をまたぐ横断的なデータ連携基盤の構築を目的とする。NTTデータグループでは、その先行ユースケースとして「バッテリートレーサビリティプラットフォーム」の商用サービスを開始している。

 今回の実証実験は、新エネルギー・産業技術総合開発機構の「産業DXのためのデジタルインフラ整備事業」において、情報処理推進機構とCatena-X Automotive Network間で締結された「自動車業界向けデータ共有における相互運用の検証(PoC)に関する覚書」に基づいて実施された。実証実験は2024年7月〜2025年1月となる。

 具体的には、「Catena-Xを利用しているヨーロッパの完成車メーカーが、バッテリートレーサビリティプラットフォームを利用している日本の部品サプライヤーからカーボンフットプリント(CFP)情報を取得する」シナリオと、「バッテリートレーサビリティプラットフォームを利用している日本の完成車メーカーが、Catena-Xを利用しているヨーロッパの部品サプライヤーからCFP情報を取得する」という2種類のシナリオ想定。双方向のデータ交換を実施した。

キャプション 実証用環境の構成[クリックで拡大] 出所:NTTデータグループ

 今回の実証実験において、異なるアーキテクチャのデータスペース間の接続における、認証方式、プロトコル、データモデルなどに関する技術課題を明らかにした。また、中間層を設けることで双方のアーキテクチャに影響を与えずに相互にデータを交換できる仕組みが実現できる可能性も確認できた。

 NTTデータグループでは、今後もデータスペース間の相互接続の確立に向けて継続的に取り組み、国際間を含めた円滑かつ安全なデータ流通の実現を目指すとしている。

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