信越化学工業は、中国湖北省に光ファイバー用プリフォームの工場を建設する。新工場の生産能力は、光ファイバー換算で年1500万kmとなる予定。
信越化学工業(以下、信越化学)は2015年6月23日、中国湖北省に光ファイバー用プリフォームの工場を建設すると発表した。建設に当たり、同国の光ファイバーメーカーであるYangtze Optical Fibre and Cable Joint Stock(以下、YOFC)と共同で、合弁会社「長飛信越光棒」を設立する。
中国では現在、通信データ量の増加に伴い、光ファイバーの需要が拡大している。そのため今回、中国向け光ファイバー用プリフォームの販売強化に取り組む信越化学と、光ファイバーおよび光ケーブルの生産・販売の拡大を目指すYOFCの意向が一致し、合弁会社の設立を決定した。
新会社の設立は2015年8月の予定で、資本金は80億円。信越化学が51%、YOFCが49%出資する。工場の稼働開始は2016年末を目指し、総投資額は約125億円を見込んでいるという。生産能力は光ファイバー換算で年1500万kmとなる予定で、これにより信越化学の光ファイバー用プリフォームの生産能力は、現在より約4割増えるという。
中国で生産される光ファイバーは、世界市場の約5割を占めるとされ、今後も拡大が見込まれている。信越化学では、市場の拡大に応じた事業展開を図るとしている。
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