パナソニック溶接システムは、フルデジタル溶接機の新たなラインアップとして、「YD-500VR1」を2015年4月10日から発売する。ハイブリッド電子リアクトルを搭載し、幅広い電流域でアークの安定性を向上させた。
パナソニック溶接システムは2015年3月4日、フルデジタル溶接機の新たなラインアップとして、フルデジタルCO2/MAG溶接機「YD-500VR1」を発表した。
YD-500VR1は、2014年11月に発売されたフルデジタル溶接機「YD-350VR1」の機能を、大容量(500A)タイプへ展開したもの。同社独自のハイブリッド電子リアクトルを搭載し、溶接電流波形をフルソフトウェア制御して、幅広い電流域でアークの安定性を向上させた。これにより、スパッタの発生量を低減し、ウィービングや突き出し長さが変化した場合でも、素早くアークを安定させて高品位の溶接ができるという。
また、最適な溶接条件を簡単に設定できる「溶接ナビ」機能と「板厚指令」機能を標準で装備した。「継手」「板厚」「溶接速度」を入力するだけで溶接条件を自動決定するなど、経験が必要な溶接条件の設定作業を容易にし、条件出しにかかる時間を大幅に短縮できる。
さらに、溶接品質や現場管理をサポートする「出力管理」機能も装備した。溶接電流上限値・下限値、ワイヤ使用量上限値、ファン回転時間上限値などのモニタリング項目を設定することで、その値を超えた際に、操作パネル上の液晶画面が点滅する機能も備えた。
銅製品の定格入力電圧と相数はAC200〜220V、3相。周波数は50/60Hz共用、定格入力は27.6kVA(25.8kW)、出力電流はDC60〜500A、出力電圧はDC14〜45Vとなる。2015年4月10日に販売を開始し、月間生産台数は100台としている。
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