丸紅情報システムズは、3Dプリンタで医療向け3Dモデルを造形する受託サービス、「メディカル3Dモデル造形サービス」を開始した。
丸紅情報システムズ(MSYS)は2015年2月3日、3Dプリンタで医療向け3Dモデルを造形する受託サービス、「メディカル3Dモデル造形サービス」を開始したことを発表した。今後3年間で、売上総額1億円を目指すという。
同サービスでは、CT/MRIなどで取得した臓器、血管、骨といった医療データを、画像処理ソフトウェアで立体化させて3Dモデルデータ(STLファイル形式)に変換。その3Dモデルデータをストラタシス製3Dプリンタ(FDM方式およびPolyjet方式)で出力し、人体モデルの形状や質感を可視化・可触化するというもの。
近年、医療向け3Dモデルは、先進医療分野の成長・発展を支える要素として注目されており、医療現場において「術前計画の効率化」「分かりやすいインフォームドコンセント」「研究・教育」といった活用が見込めるという。
従来の医療用模型製作は、型取りや組み付けといった手作業によるカスタムメイドが基本であるため、工数や費用面で大きな課題を抱えていた。これに対し、同サービスは医療用データから3Dモデルデータに変換して3Dプリンタで造形できるため、大幅な製作期間の短縮およびコスト削減が可能であるという。
同サービスでは、目的に応じて材料、積層ピッチを変更でき、軟質材料と硬質材料を組み合わせて触感を持たせたり、色を付けたりすることも可能。3Dモデルの造形だけでなく、3Dモデリング/データ編集・変換などのコンサルティングサービスも併せて提供する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.