見るから触るへ――CT画像からSTLファイルを生成できる「Expert INTAGE」3Dプリンタニュース

サイバネットシステムは、医用画像向けソフトウェア「Expert INTAGE(エキスパートインテージ)」と「Prime INTAGE(プライムインテージ)」の販売開始を発表した。

» 2014年10月30日 17時50分 公開
[MONOist]
Expert INTAGE

 サイバネットシステムは2014年10月30日、医用画像向けソフトウェア「Expert INTAGE(エキスパートインテージ)」と「Prime INTAGE(プライムインテージ)」の販売開始を発表した。出荷開始は同年10月31日を予定する。

 Expert INTAGEは、CT装置で得られた医用画像規格「DICOM(ダイコム)」形式のCT画像から、3Dプリント出力の際に用いられるSTLファイルを生成する機能を備えたソフトウェア。CT画像から必要な臓器データを抽出してSTLファイル化する際、サーフェイスに対するノイズ除去やスムージング処理などを施すこともできる。さらに、オプション機能として、CT画像をなぞるだけで必要な臓器データを簡単に精度良く抽出できる「Drawing Extractor」も用意する。このオプション機能により、従来、抽出困難であった造影剤なしのCT画像や、アーチファクト(撮像ノイズ)があるCT画像に対しても臓器データの抽出が行える。

サーフェイスに対するノイズ除去、スムージング処理 サーフェイスに対するノイズ除去、スムージング処理が可能

 Expert INTAGEで作成された3Dモデルは、流体・構造解析などの医工連携や、術前のシミュレーションなどに役立てられ、医師や研究者を支援するという。Expert INTAGEの販売価格(税別)は、1ライセンス40万円で、年間サポートパックが8万円。オプションのDrawing Extractorは1ライセンス40万円である。

 Prime INTAGEは、“誰でも簡単にDICOMデータを扱える”をコンセプトに開発された医用画像を操作・表示するためのソフトウェア。半透明な投影画像を生成し内部を可視化する「レイキャスティング法」を用いた高画質な3D表示と、3D画像の滑らかな回転操作が可能で、高額なワークステーション環境と同等の3D描画性能を発揮するという。Prime INTAGEの販売価格(税別)は、1ライセンス9万円で、年間サポートパックが4万円。

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