Stratasysがtrinckle 3Dと提携 治具設計の自動化機能を3D造形支援ソフトに統合3Dプリンタニュース

Stratasysはドイツのtrinckle 3Dとの提携を発表。積層造形支援ソフト「GrabCAD Print Pro」にtrinckle 3Dの治具設計ソフト「fixturemate」を統合することで、治具設計を自動化する。

» 2025年05月02日 13時30分 公開
[MONOist]

 Stratasys(ストラタシス)は2025年4月7日(現地時間)、ドイツのtrinckle 3Dとの提携を発表した。Stratasysの「GrabCAD Print Pro」にtrinckle 3Dの治具設計ソフト「fixturemate」を統合することで、治具設計を自動化する。

「GrabCAD Print Pro」の利用イメージ 「GrabCAD Print Pro」の利用イメージ[クリックで拡大] 出所:Stratasys

 fixturemateは、自動化技術を活用し、数分でカスタム治具を設計できる。部品形状に応じて最適な治具形状を自動設計するため、加工や検査、組み立てに必要な面を確保しつつ、しっかりと固定可能な構造を提供する。

部品を正確に固定して高精度に計測する精密測定用治具を設計、製造できる 部品を正確に固定して高精度に計測する精密測定用治具を設計、製造できる 出所:Stratasys

 GrabCAD Print Proとの統合により、設計から製造までのプロセスがよりスムーズになる。CADの専門知識がなくても、GrabCAD Print Pro上でカスタム3Dプリント治具を容易に作成、構成できるようになる。これにより、作業時間の短縮や人材育成コストの削減につながる。

の治具は、穴あけやアンダーカットなどの2次加工を必要とする鋳造部品向けに設計 この治具は、穴あけやアンダーカットなどの2次加工を必要とする鋳造部品向けに設計。数分で治具設計が完了した 出所:Stratasys

 fixturemateの自動化技術を追加したことで、製造のための設計とプリント準備の両面でユーザーの業務を支援する。産業や輸送、受託製造、サービス業、修理業など各分野において、GrabCAD Print Proの適用範囲が広がるとしている。

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