多色印刷可能なFLASHFORGEのFDM方式3Dプリンタ「AD5X」の予約開始：3Dプリンタニュース

APPLE TREEは、FLASHFORGEのデスクトップ型FDM方式3Dプリンタ「AD5X」の予約を開始した。簡単かつ高速、高精度でクリアな多色印刷ができ、初心者でも安心して使えるよう、多数の機能を備える。

[MONOist]

　APPLE TREEは2025年4月8日、FLASHFORGEのデスクトップ型FDM（熱溶解積層）方式3Dプリンタ「AD5X」の取り扱い開始を発表した。簡単かつ高速、高精度で多色印刷ができる。価格は5万9400円（税、送料込み）で、現在予約受付中。発送は同年6月を予定している。

FLASHFORGE製デスクトップ型FDM方式3Dプリンタ「AD5X」［クリックで拡大］ 出所：APPLE TREE

　AD5Xは、印刷速度が最大600mm/秒、加速度が2万mm/s²で、従来機種と比べて、印刷時間を最大約40％短縮できる。4色対応のインテリジェントフィラメントシステム（IFS）を備えており、多色印刷でもクリアに色分けするため、高品質な仕上がりが得られる。

　また、最高300℃に対応する高温ノズル、最高110℃の加熱ベッドを搭載。フィラメントは、PLA、PETG、TPU、PLA-CF、PETG-CFに対応する（TPUは単色印刷推奨）。最大造形サイズは220×220×220mmだ。

高速、高精度、多色印刷が可能［クリックで拡大］ 出所：APPLE TREE

　初心者でも安心して使えるよう、多数の機能を備える。標準機能として、ワンタッチ自動レベリング機能、フィラメント自動切り替えモジュールとフィラメントロードおよびアンロード機能、フィラメント切れ検知機能、停電復帰機能、柔軟で着脱が容易なPEI鋼板プラットフォーム、自動ノズルクリーニング機能を搭載する。

　動作時の振動やノイズは、堅牢（けんろう）なオールメタルフレーム構造と高精度なCoreXY機構が抑える。また、独自開発したアルゴリズムが効果的に「ゴースティング（残像）」や「リンギング（波紋）」を解消し、高速でも繊細な出力が可能だ。

　プリンタ本体には、操作を分かりやすくナビゲートする4.3型LCDタッチスクリーンを搭載。通信方式はWi-Fi、イーサネット、有線USBに対応し、PCやモバイルデバイスからのリモート操作もできる。

4.3型LCDタッチスクリーンを搭載［クリックで拡大］ 出所：APPLE TREE

　オープンソース型スライスソフトウェア「Orca-Flashforge」を利用すれば、クラウド連携、プリントモード切り替え、マルチマシン管理、自動メッシュ補修、デザイン編集などがスムーズにできる。

⇒ その他の「3Dプリンタ」関連ニュースはこちら