従来製品よりドリル切削抵抗の低減に1.4倍の効果があり、工具摩耗量も30%減少させた。
JFEスチールは2014年3月18日、旋削性とドリル切削性に優れた焼結機械部品用鉄粉「JIP クリーンミックス JFM X」を開発したと発表した。
同社はドリル加工時の断続衝撃を抑制する切削改善剤「JFM 3」と高速旋削時の工具摩耗を減らす切削改善剤「JFM4」などを開発してきた。JIP クリーンミックス JFM Xは、「JFM 3」と「JFM 4」の両方の特性を持ち、さらに個々の特性も強化した切削改善材「JFM X」を添加した偏析防止処理鉄粉だ。
エンジンなど自動車部品メーカーで主に採用されている鉄系焼結機械部品は、切削加工が施される部品が多く、切削加工費の低減が課題となっている。JIP クリーンミックス JFM Xは、従来製品と比べ、ドリル切削抵抗の低減に1.4倍の効果があるほか、旋削加工での工具摩耗量も30%減少させた。工具寿命の延長や生産性の向上が期待できるとしている。
自動車構造部品をさらに軽量化、JFEスチールが高炭素熱延鋼板の加工性を向上
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