NVIDIA GRID vGPU技術による仮想デスクトップインフラ(VDI)を使ったプライベート・クラウドで、NXを利用できるようになった。
米シーメンスPLMソフトウェアは2014年3月26日(現地時間)、3次元CAD/CAM/CAE統合システム「NX」を、「NVIDIA GRID vGPU」を使ったプライベート・クラウド環境で利用可能にしたと発表した。リソースの最適化、IT負荷の軽減などにつながるとしている。
同社は米NVIDIAと協力し、NVIDIA GRID vGPU技術による仮想デスクトップインフラ(VDI)を使ったプライベート・クラウドで、NXを利用できるよう、動作認証を取得した。これにより利用者は、クライアント端末から中央サーバにリモートアクセスして仮想デスクトップ画面を呼び出し、NXを利用できるようになる。
各クライアント端末へNXをインストールする手間が省けるのに加え、プライベート・クラウドのリソースを使ってNXを実行できるようになり、処理性能が高くないクライアント端末でもNXを快適に利用できるという利点がある。
プライベート・クラウドを構築して同社のNXを利用している事例として、Turkish Aerospace Industries(TAI:トルコ航空宇宙産業)によるものが挙げられている。
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