2013年9月20日に発売されたアップルの新型スマートフォン「iPhone 5s」の製造原価は16GB版で199ドル、「iPhone 5c」は173ドルであると米All Things Digitalが報じている。
アップルの新型スマートフォン「iPhone 5s」「iPhone 5c」は、2013年9月20日に米中日などで発売されたが、発売3日間で900万台を販売するなど、過去最高の滑り出しを見せている(関連記事:新型iPhone、2モデル合わせて3日で900万台販売と過去最高──Appleが発表)。
米All Things Digitalが「Teardown Shows iPhone 5S Costs at Least $199 to Build, $173 for the 5C」として報じたところによると、iPhone 5sの製造原価は199〜218ドルのようだ。All Things Digitalによるとこの情報は米国調査会社のIHSから入手したという。
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iPhone 5sについては、米国ではストレージ容量に応じて649ドルから849ドルまでの価格で販売されている(通信契約なしの場合)。同記事によるとiPhone 5sの16GBでは、部品原価の合計が191ドルだとしている。アップルでは一台当たりの組み立てコストとして8ドルを支払っているとし、これを合わせると最低製造原価は199ドルになるという。
一方、iPhone 5cについては、部品原価と組み立てコストを合計した最低製造原価は173〜183ドルと見積もっている。ちなみにiPhone 5cの米国での販売価格は通信契約なしで549〜649ドルだ。
部品コストのうちで最も大きなものはディスプレイ関連部品で、関連するものを併せるとコストは41ドルに上るという。
当然、これらの価格は部品コストと組み立てコストしか含まれておらず、その他の間接費用は含まれていないが、新型iPhoneは大きな利益を確保しているといえる。
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