JTフォーマットは以下のような操作をサポートする物理的な構成を備えています。
•データ・コンテンツのオフラインによる最適化
•エンタープライズ向けのデータ変換ソリューションに最適化された、ファイルの粒度と柔軟性
•コンテンツの非同期ストリーミング
•視錐台(しすいだい view frustum)や閉鎖(occlusion)カリングなどのビューの最適化と固定フレームレートによる表示モード
•レイヤとレイヤ・フィルタ
JTフォーマットは、JTデータの表示や処理に対する実行時アーキテクチャの実装について、特に指定も定義もしていません。JTフォーマットからインタラクションな挙動を切り離したことにより、異種アプリケーション間の相互運用環境におけるJTフォーマットの再利用が容易になり、オリジナルのCAD資産への逐次アップデートが下流のオーサリング・データに影響を及ぼすことはありません。
JTフォーマットのその他の主な特徴は以下の通りです。
•アセンブリ、サブアセンブリ、パートの構成を標準的にサポート
•単一のファイルも複数のファイルもサポートする柔軟なパーティション・スキーム
•業界標準のParasolid(XT)フォーマットを含むB-Repの統合サポート
•ペーパーレス製造の取り組みをサポートする製品加工情報
•精密および非精密なワイヤフレーム
•用途別のレベル・オブ・ディテール
•三角形セット、ポリゴンセット、ポイントセット、暗黙的なプリミティブセット(円柱、円錐(すい)、球体など)
•多種多様なビジュアル属性に対応:マテリアル、テクスチャー、光源、シェーダー
•階層的な境界ボックスと境界球体
•JTファイルの圧縮比と忠実度のトレードオフを作成者が微調整できる高度なデータ圧縮技術
第1回ではJTフォーマット概要や仕様について紹介しましたが、第2回では、JTフォーマットの定義や構造、セグメントなどについて紹介します。
世界市場を見据えたモノづくりを推進するには、エンジニアリングチェーン改革が必須。世界同時開発を実現するモノづくり方法論の解説記事を「グローバル設計・開発」コーナーに集約しています。併せてご参照ください。
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