医療技術ニュース:
35歳以降の受精率低下には卵子透明帯の構造変化が影響している
東京大学は、マウスを用いて加齢による卵子の変化が妊娠に及ぼす影響を解析し、35歳以降の妊よう性低下には、卵子透明帯の網目構造の変化が関与する可能性を発見した。(2025/1/16)
CAE解析とExcelを使いながら冷却系設計を自分でやってみる(1):
ストップ! 外注丸投げ――CAE解析や冷却系の設計を自分でやれるようになろう
CAE解析とExcelを使いながら冷却系の設計を“自分でやってみる/できるようになる”ことを目指す連載。連載第1回では、冷却系設計に関する題材をいくつか紹介し、本連載で取り上げるトピックスについて整理する。(2025/1/16)
群馬大学とADEKAが開発:
驚きのエネルギー密度 最軽量級のリチウム-硫黄二次電池
群馬大学とADEKAの研究グループは共同で、セル重量エネルギー密度が750Wh/kgを超える「次世代リチウム−硫黄二次電池(Li-SPAN電池)」の開発に成功した。これは「世界最軽量」(研究グループ)の二次電池だと主張する。(2025/1/15)
熱制御デバイスの実用化に弾み:
ありふれた材料で「高性能熱スイッチ」を開発
北海道大学の研究グループは、ありふれた材料を用いて熱伝導率切替幅が従来の2倍以上となる「熱スイッチ」を開発した。熱制御デバイスの開発に弾みをつける。(2025/1/15)
原子間力顕微鏡を用いて観察:
ダイヤモンド表面を原子レベルで可視化 デバイス性能向上に貢献
東京大学は、産業技術総合研究所(産総研)と共同で、ダイヤモンド表面を原子レベルで可視化する技術を開発した。ダイヤモンド薄膜が成長する機構の解明や、ダイヤモンドデバイスの性能向上に貢献できるとみている。(2025/1/14)
研究開発の最前線:
単層カーボンナノチューブ電極でペロブスカイト太陽電池の耐久性を改善
名古屋大学は、2,2,2-トリフルオロエタノールを添加した単層カーボンナノチューブ電極が、ペロブスカイト太陽電池の耐久性を大幅に向上させることを発見した。(2025/1/14)
水素発生で白金触媒の代替に:
半導体応用も可能な二硫化モリブデンナノリボンを合成
九州大学や名古屋大学、東北大学らによる研究グループは、二硫化モリブデンの極細構造(ナノリボン)を、化学蒸着法により基板上へ高い密度で成長させることに成功した。このナノリボンは、水素発生で高い触媒活性を示し、電子移動度の高い半導体としても活用できることを示した。(2025/1/10)
SWCNT電極に滴下:
ペロブスカイト太陽電池の耐久性を大幅改善 フッ素系化合物添加
名古屋大学の研究グループは、単層カーボンナノチューブ(SWCNT)電極にフッ素系化合物を添加することで、ペロブスカイト太陽電池の耐久性を大幅に改善できることを発見した。(2025/1/9)
Innovative Tech:
“針穴のへこみ”でデータ保存する新ストレージ 浅い/深いへこみで同じ面積に4倍のデータを記録 加熱で消去
オーストラリアのフリンダース大学に所属する研究者らがは、探針で穴を開けるようにへこみを付けてデータを書き込み、読み取り、消去を可能にするアプローチを提案した研究報告を発表した。(2025/1/10)
電圧情報書き込み方式で信頼性向上:
スピントロニクスメモリデバイスの消費電力を低減
大阪大学の研究グループは、ME-MRAMなど次世代スピントロニクスデバイスに用いられる電圧情報書き込み技術(界面マルチフェロイク構造)について、信頼性(安定動作)を飛躍的に高めるための新たな構造を開発した。(2025/1/8)
研究開発の最前線:
酸化セリウムを活用し超高性能熱スイッチを開発 今後は「熱ディスプレイ」を試作
北海道大学電子科学研究所は酸化セリウムを活用し超高性能熱スイッチを開発した。(2025/1/8)
研究開発の最前線:
1回の計測のみで振幅像を得られるレンズレス顕微鏡技術を開発
東北大学は、レンズレス顕微鏡技術のコヒーレント回折イメージングによる1回の計測で、光の吸収分布を表す振幅像を取得する技術を開発した。位相像と振幅像の両方で約30nmの分解能を達成しながら、振幅像の計測時間を60分の1以下に短縮できる。(2025/1/8)
知財ニュース:
半導体製造装置業界の特許資産規模ランキング2024を発表
パテント・リザルトは、「半導体製造装置業界 特許資産規模ランキング2024」を発表した。1位が東京エレクトロン、2位がApplied Materials、3位がディスコとなっている。(2024/12/25)
材料技術:
カーボンナノチューブ向け溶剤系分散剤を発売、高分散のCNT分散液製造に対応
スギノマシンは、カーボンナノチューブ向け溶剤系分散剤「IMa-UNDP」を発売した。セルロースナノファイバーを極長繊維タイプにした乾燥体で、高分散のCNT分散液の製造を可能とする。(2024/12/23)
SEMICON Japan 2024:
高速検査で半導体の開発サイクルを短縮、オムロンのCT型X線検査装置
オムロンは「SEMICON Japan 2024」において、2024年12月から販売を開始したCT型X線自動検査装置「VT-X950」を紹介した。(2024/12/20)
超伝導体ではない2つの物質を固溶:
新しい超伝導体「遷移金属ジルコナイド」を発見
東京都立大学や北海道大学、広島大学および、ローマ大学サピエンツァ校らの研究グループは、新たに合成した遷移金属ジルコナイドが、超伝導体であることを発見した。(2024/12/20)
研究開発の最前線:
プラスチックのマテリアルリサイクル技術構築に向けた共同研究を開始
ブリヂストンらは、プラスチックの1種であるポリオレフィンのマテリアルリサイクル技術の構築に向けて共同研究を開始した。不純物が混在するため、壊れやすい再生プラスチックの強靭化を図る。(2024/12/20)
東芝が画像解析AIを開発:
少ない学習データで高精度に解析 産業分野でAI運用が可能に
東芝は、少ない実画像データしかない場合でも、独自の事前学習方法により迅速かつ高精度に解析できる「画像解析AI」を開発した。学習データが十分に得られない産業分野などでもAIの運用が可能となる。(2024/12/19)
半導体製品のライフサイクルに関する考察(9):
長期保管した半導体や、古いデートコード品は使えるのか?(後編)
本稿では、十数年以上にわたり適切な環境で保管されていた半導体製品を「使えるのかどうか」、つまり、基板実装後も仕様通りに動作するのかを検証する。(2024/12/17)
医療技術ニュース:
B型肝炎ウイルスがサルに感染しない理由を解明
東京理科大学は、カニクイザルとヒトの胆汁酸輸送体(NTCP)の立体構造を解析し、B型肝炎ウイルス(HBV)の感染を左右するNCTPの構造的特徴を明らかにした。NTCP分子内の2つのアミノ酸が、HBV受容体として機能するかどうかを決定する。(2024/12/19)
理想的な特性示すSBDを作製:
AlNパワー半導体開発加速に弾み 電流輸送機構を解明
東京大学の研究グループと日本電信電話(NTT)は、窒化アルミニウム(AlN)系半導体を用いたショットキーバリアダイオード(SBD)を作製し、その電流輸送機構を解明した。今後、AlN系半導体を用いた低損失パワー半導体デバイスの実現に取り組む。(2024/12/17)
「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
2006年発売のIntelプロセッサ初搭載モデルです。(2024/12/14)
研究開発の最前線:
低温かつ短時間、高強度で接合できる銅系ナノ接合材料を開発
北海道大学は、パワー半導体パッケージングなどに適した、銅系ナノ接合材料の開発に成功した。低温焼結に対応し、短時間の加熱で高い接合強度を発揮する。(2024/12/9)
JAXA、リュウグウの粒子が“微生物汚染”との論文に声明 「汚染はJAXA内のプロセスではない」と強調
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月5日、小惑星探査機「はやぶさ2」が回収した小惑星リュウグウの粒子が微生物汚染を受けたとする論文に対して声明を発表した。(2024/12/6)
Innovative Tech:
“ダイヤモンド”をデータストレージに 数百万年もデータ保存、読み出し精度はほぼ100% 中国チームが発表
中国科学技術大学や浙江大学に所属する研究者らは、レーザーを使ってダイヤモンドに情報をエンコードし、安全かつ長期保存を実現するデータストレージ技術を提案した研究報告を発表した。(2024/12/4)
研究開発の最前線:
日本トリムがナノファブリック型新規高機能性白金電極触媒を開発
日本トリムは、東京大学との共同研究により、ナノファブリック型新規高機能性白金電極触媒を開発した。(2024/12/3)
小惑星リュウグウの砂つぶに“塩の結晶”発見
小惑星探査機「はやぶさ 2」が回収した小惑星リュウグウの砂つぶから、微小な塩の結晶を発見。(2024/11/26)
研究開発の最前線:
常温常圧下で多元素酸化物触媒の合成に成功、製造コスト削減に貢献
高知工科大学と筑波大学は、常温常圧下で容易に多元素酸化物触媒を化学合成する手法を開発した。従来と比べて製造コストを大きく削減し、工業化に向けた大量生産が可能となる。(2024/11/26)
超伝導量子コンピュータの性能向上:
トップレベルの2量子ビットゲート性能を実証、東芝
東芝と理化学研究所(理研)の共同研究グループは、超伝導量子コンピュータに向けて東芝が提案する素子「ダブルトランズモンカプラ」の特性を、実験により実証した。この結果、2量子ビットゲートの忠実度が99.90%とトップレベルにあることを確認した。(2024/11/25)
製造マネジメントニュース:
島津製作所は標準化を武器に、知財と組み合わせてトップシェアの製品も
島津製作所はISO/TC107第36回総会の開催に合わせてメディアなど向けに国際標準化の取り組みについて説明した。(2024/11/22)
FAニュース:
表面実装機を応用したセルハンドラーが進化、11兆円市場を狙う
ヤマハ発動機は細胞ピッキング&イメージングシステム「CELL HANDLER 2」を2025年3月から販売する。(2024/11/15)
研究開発の最前線:
CNT繊維の強度低下の原因を解明、電子線の照射により高強度化
筑波大学と高度情報科学技術研究機構は、紡糸したカーボンナノチューブ繊維の強度が低下する原因を解明した。静止摩擦と動摩擦を繰り返すスティックスリップ挙動が起こり、分子同士の滑り現象が発生する。(2024/11/14)
キヤノン LI7070SAC、LI7070SAM:
近赤外線域も高感度に撮影するCMOSイメージセンサー
キヤノンは、近赤外線域の撮像性能が向上したCMOSセンサー「LI7070SAC」「LI7070SAM」を発売した。二重露光方式で、ダイナミックレンジが120dBと広い。(2024/11/13)
ウエハーの非破壊検査も可能に:
レーザーで回路パターン検査を高速化 東大の技術を実用化へ
日立ハイテクは、東京大学が開発したレーザー励起光電子顕微鏡(Laser-PEEM)の有用性を確認できたことから、半導体検査装置として実用化するため共同研究に乗り出した。同装置を用いれば、従来に比べ回路パターンの検査工程を大幅に短縮でき、歩留まり向上に貢献できるという。(2024/11/11)
Yoleが調査:
中国勢の限界見えた? 主要スマホ向けプロセッサの競争環境
フランスの市場調査会社Yole Groupは、フラグシップスマートフォン用のアプリケーションプロセッサを調査し、「APU - Smartphone SoC Floorplan Comparison 2024(APU - スマートフォン向けSoCのフロアプラン比較 2024)」と題する研究の分析概要を発表した。【訂正あり】(2024/11/6)
研究開発の最前線:
固体酸化物燃料電池の固体電解質内部における空間電荷層の存在を実証
東京大学は、燃料電池の固体電解質内部にある空間電荷層の直接観察に成功した。イットリア安定化キュービックジルコニアの結晶粒界に対して高分解能電場観察を実施し、空間電荷層の存在を実証した。(2024/11/6)
葉緑体をハムスターの細胞に移植成功 “光合成できる動物細胞”につながる技術 東大など
東京大学などの研究グループは、葉緑体をハムスターの培養細胞に移植することに成功したと発表した。(2024/10/31)
QDレーザ Lantana:
ドライバー/ペルチェ素子など内蔵の小型可視レーザーモジュール
QDレーザは、小型の可視レーザーモジュール「Lantana」を開発した。可視レーザーに加えてCW/変調ドライバー、光出力モニター、ペルチェ素子を搭載。プラグアンドプレイに対応している。(2024/10/31)
スピンメモリや発電デバイスに応用:
二次元層状磁石、圧力印加で磁気特性が飛躍的に向上
九州大学は、二次元層状磁石に圧力を加えることで、垂直磁気異方性が飛躍的に向上することを実証した。スピンメモリや発電デバイスなどへの応用が期待される。(2024/10/31)
研究開発の最前線:
低温下のステンレス鋼で延性を失わずに高強度化できるメカニズムを解明
京都大学らは、低温下のステンレス鋼で延性を失わずに高強度化できる手法を発見し、メカニズムを解明した。ステンレス鋼の結晶粒を1ミクロン以下に超微細化することにより、低温での延性と強度を両立できる。(2024/10/30)
スマホなど電子機器の放熱に新たな光明? 東大がニコラ・テスラの発明巡り新発見
ニコラ・テスラが発明した、流れを一方向に流す装置「テスラバルブ」によって、熱の流れやすさを制御する効果を実現することに成功したと、東京大学の研究チームが発表した。「スマートフォンやPC、LEDなどの発熱の大きな電子機器の熱管理に広く利用されることが期待される」という。(2024/10/18)
多品種少量生産を支援:
手のひら大の「クリーンルーム」 ミニマルファブのリソグラフィ実演
ミニマルファブ推進機構は「CEATEC 2024」で、ミニマルファブ向け超小型半導体製造装置によるリソグラフィ工程の実演デモを行った。ミニマルファブ向け製造装置は、クリーンルームではない環境で、家庭用電源で利用できるなどの利点がある。(2024/10/16)
2匹の「クシクラゲ」が1匹に“融合”する現象 基礎生物学研究所が報告
基礎生物学研究所は、海産動物の「クシクラゲ」の2個体が融合して、1個体のように振る舞う現象を確認したと発表した。(2024/10/11)
安価で量産もできる材料:
Mg2Si基板を用いたPDアレイ 安価なSWIRイメージセンサー実現へ
茨城大学は、マグネシウムシリサイド基板を用いたフォトダイオード(PD)リニアアレイを開発した。安価で環境負荷が小さい半導体材料であるマグネシウムシリサイドを用いた「SWIR(短波赤外域)イメージセンサー」の早期実用化を目指す。(2024/10/9)
Innovative Tech:
洞窟で見つかった“1万7000年前に生きていた幼児” DNAを解析 「青い目」「親はいとこ同士」などを物語る
イタリアのボローニャ大学やフィレンツェ大学などに所属する研究者らは、約1万7000年前に生きていた幼児の遺骨について、多角的な分析が行われた研究報告を発表した。(2024/10/9)
医療技術ニュース:
卵子にDNA溶液を注入して人工細胞核を構築
近畿大学は、精子の代わりに精製したDNA溶液をマウスの卵子に注入し、人工的な細胞核を作り出すことに成功した。作製した人工細胞核は、本物の核によく似た構造で、核と細胞質間の物質輸送能力を持つ。(2024/10/7)
研究開発の最前線:
高密度なイオン液体構造の高分子化イオン液体でリチウムイオン電池の特性を改善
北陸先端科学技術大学院大学は、高密度なイオン液体構造を有する新たな高分子化イオン液体を合成した。リチウムイオン二次電池やナトリウムイオン二次電池の負極バインダーとして適用でき、特性を改善する。(2024/10/3)
AIによる精子評価システム、横浜国立大学が開発
男性不妊治療に必要な精子の評価作業を人工知能(AI)で支援する精子評価システムを、横浜国立大などの研究グループが開発した。(2024/9/26)
研究開発の最前線:
太陽光と海水から水素を生成する酸化チタン光触媒を開発
東京都立産業技術研究センターは、太陽光と海水から水素を生成する光触媒の酸化チタンにおいて、その格子内に安定してTi3+を増加させる技術を開発した。紫外光−可視光の照射から30分で、安定的にTi3+を固定できた。(2024/9/24)
医療技術ニュース:
溶液中の生体高分子の構造と動きを直接観察できる技術を開発
リガクは、溶液中の生体高分子の構造と動きを明らかにする新技術「Electron Density Topography」を開発した。体内環境に近い溶液中で、生体高分子の構造や動的特性を直接電子密度像として観察できる。(2024/9/20)
にわかに地球規模のトピックとなった新型コロナウイルス。健康被害も心配だが、全国規模での臨時休校、マスクやトイレットペーパーの品薄など市民の日常生活への影響も大きくなっている。これに対し企業からの支援策の発表も相次いでいるが、特に今回は子供向けのコンテンツの無料提供の動きが顕著なようだ。一方産業面では、観光や小売、飲食業等が特に大きな影響を受けている。通常の企業運営においても面会や通勤の場がリスク視され、サーモグラフィやWeb会議ツールの活用、テレワークの実現などテクノロジーによるリスク回避策への注目が高まっている。