「管理職として仕事をするために必要としているもの」を3つまで選んでもらったところ、トップ3は「職場の良好な人間関係」「仕事の知識、経験」「自身のリーダーシップ」となった。女性管理職の回答を見ると、「適正に評価されること」「私生活や休養の時間がとれること」「相談できる人の存在」が、男性管理職より多く選ばれていた。
非管理職に「上司についてよいと思う項目」を3つまで選んでもらった結果は、1位が「相談がしやすい」(39.1%)、2位が「仕事の知識、経験が豊富である」(29.7%)、3位「部下の私生活を考慮してくれる」(25.4%)だった。
孤独と社内人脈についても尋ねた。仕事をするとき、孤立しているように感じることがあるかについて、全体の33.2%が「あてはまる」と回答している。回答者や上司の性別で統計的に有意な差はなかった。
「社内の人脈(お互いに助け合う人間関係)に、助けられることが多い」に関しては、全体の59.6%が「あてはまる」と回答した。なお、「社内の人脈に助けられることが多い」と感じているのは、女性管理職が63.1%、男性管理職は56.1%で、女性管理職の方が高かった。「今の会社以外に、人脈(お互いに助け合う人間関係)を持っているか」は、全体の48.7%が「あてはまる」と回答した。
「自分がもし今の会社の経営に携わることになったら、と考えることがある」かについては、「あてはまる」の回答は全体の34.2%を占めた。男女別に見ると、女性管理職は31.8%、男性管理職は36.5%が「あてはまる」と回答し、男性管理職の方が割合が高かった。また、男女とも60代を除いて年代が若い管理職ほど「あてはまる」の割合が高い傾向があった。
「自分の身のまわり(友人や家族、親戚、地域コミュニティーなど)では、女性が管理職になることは、違和感なく受け入れられている」「ダイバーシティーを受け入れ、尊重することは大切だと思う」などの意識は、いずれも女性管理職および女性上司のいる管理職(男女とも)の方が、「あてはまる」の回答が多かった。
非管理職の調査結果でも、「自分の身のまわりでは、女性が管理職になることは、違和感なく受け入れられている」について、女性上司のいる部下(男女とも)の方が「あてはまる」が多かった。
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