フィードバックの伝達方法のトップ3は、「対面で、口頭伝達している」(85.3%)、「チャットやメールなどで文書伝達している」(32.2%)、「オンライン会議システムを使用し、口頭伝達している」(21.3%)だった。
フィードバックの伝達方法について、部下が「非常に成長している」と感じている管理職は、「対面で、口頭伝達している」の回答割合が94.4%を占めた。この割合は、部下の成長を感じることができている管理職ほど高くなっている。また、「非常に成長している」と回答した管理職の「チャットやメールなどで文書伝達している」は61.1%で、「成長していない」と感じている管理職よりも46.8ポイント高かった。
さらに、フィードバックで気を付けていることを尋ねたところ、部下が「非常に成長している」と感じている管理職の回答割合が最も高かったのは「部下の意見を傾聴すること」「部下の納得感を醸成すること」で同率61.1%だった。「成長していない」と感じる管理職は、「部下の意見を傾聴すること」が14.3%と低く、「部下の納得感を醸成すること」には回答が集まらなかった。
フィードバックの内容について、ポジティブとネガティブの割合を尋ねた。その結果、「ポジティブが多く、ネガティブが少ない」の回答は、部下が「非常に成長している」と感じている管理職は55.6%で、部下の成長を実感しているほど高かった。「成長していない」と感じている管理職は28.6%だった。
また、「ポジティブが少なく、ネガティブが多い」の回答割合は逆の結果となっており、部下の成長を実感していない管理職ほど割合が高かった。「非常に成長している」と「成長していない」の差を見ると、23.0ポイント差があった。「(部下の成長が)分からない」と回答した管理職は、「特に決めていない」(44.8%)が最も多かった。
「フィードバック時、どのようなことを伝えるよう心掛けているか」については、部下の成長実感に関わらず「事実や結果に基づく具体的な内容」が高かった。特徴的だった項目を見ると、部下が「非常に成長している」と感じている管理職は、「事実や結果に基づく具体的な内容」(72.2%)に続いて、「フィードバックの意図や理由」(66.7%)、「目的、目標や求める人材像」(55.6%)、「日頃の感謝や努力へのねぎらい」(50.0%)が高かった。
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