ABBは、1.5kgの可搬質量に対応する、小型産業用ロボット「IRB 1010」を発表した。リーチ370mm、フットプリント135×250mmで、狭いスペースや専用機に適合するように設計している。
ABBは2022年10月13日(現地時間)、1.5kgの可搬質量に対応する、小型産業用ロボット「IRB 1010」を発表した。小型化により、スペースが狭い電子機器製造ラインに適し、製品品質を維持しながら生産性を向上できる。
リーチ370mm、フットプリント135×250mmで、狭いスペースや専用機に適合するように設計している。現行の最小ロボット「IRB 120」に比べて30%小型化しており、生産スペースに設置するロボット数を増やし、工場を高密度化できるため、生産量の増加につながる。
最大1.5kgの荷重に対応し、同クラスのロボットの最大3倍となる重量を持ち上げることが可能だ。真空吸引力を高める大径エアホースを組み合わせれば、同時に複数のオブジェクトを処理できる。
6つのブレーキシステムを搭載しており、ロボットアームが停止しても、その位置を保持できる。停止や一時停止後に、ロボットが位置を回復するために必要な時間をなくし、生産を迅速に再開できる。
コントローラーは、0.01mmの位置繰り返し精度を有する、同社の「OmniCore E10」を採用。スリムな設計で、ウェアラブルデバイスに使用する小型部品の組み立てにも適している。デジタル接続機能を内蔵し、1000以上の機能を追加することで容易に拡張できる。
プログラミングは、同社のプログラミングソフトウェア「RobotStudio」のアドインとして提供する「Robot Control Mate」で行える。プログラミングのスキルを必要とせず、IRB 1010の移動、ティーチング、校正をパソコンやタブレット端末から実行できる。
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