「今後、転勤辞令が出た場合の対処」については、「承諾する」が16%、「条件付きで承諾する」が36%となり、52%が「承諾する」と回答。2019年の同調査より、11ポイント減少した。「条件に関係なく拒否する」は26%だった。
転勤を「条件付きで承諾する」と回答した人に「承諾条件」を尋ねた。1位は「家賃補助がでる」(62%)だった。2位は「昇進、昇給」(60%)、3位は「転勤期間が決まっている」(42%)となっている。年代別に見ると、10ポイント以上差が出たのは「家賃補助がでる」で、20代が70%、30代が68%、40代以上は56%だった。
男女別に見ると、10ポイント以上差が出たのは「単身赴任手当がある」(男性43%、女性33%)、「やりたい仕事ができる」(男性28%、女性38%)、「転勤先を選択できる」(男性24%、女性38%)だった。
「条件に関係なく転勤を拒否する」と回答した人にも理由を尋ねた。最も多かったのは「配偶者も仕事をしているから」(34%)で、「子育てがしづらいから」(30%)、「親の世話、介護がしづらいから」(28%)と続いた。
それぞれの年代の最多回答は、20代が「新しい土地に慣れることが大変」(41%)、30代が「配偶者も仕事をしているから」(43%)、40代以上は「親の世話、介護がしづらいから」(35%)だった。
男女別で見ると、どちらも1位は「配偶者も仕事をしているから」(男性32%、女性35%)。男性の2位は「親の世話、介護がしづらいから」(31%、女性では4位)、女性の2位は「子育てがしづらいから」(33%、男性では4位)だった。
「これまでの転勤経験」は、「ある」が32%、「ない」が68%。「ある」を年代別に見ると、20代が17%、30代が28%、40代以上は42%だった。男女別では「ある」は男性43%、女性19%となっている。
転勤経験が「ある」と回答した人に「転勤してみてよかったこと」を尋ねたところ、1位は「人間関係が広がった」(54%)、2位は「業務範囲が広がった」と「自身の能力が向上した」(同率39%)となった。
また、転勤経験者に「転勤の時期」を尋ねたところ、「コロナ禍以前(2019年以前)」が81%、「コロナ禍以降(2020年以降)」が19%となった。
コロナ禍以降(2020年以降)の転勤経験者にコロナ禍の転勤で、特に苦労したことを尋ねた。その結果、1位は「転勤先での人間関係構築が難しい」(36%)、2位が「新しい仕事に慣れるのが難しい」(35%)だった。人間関係については「人間関係が広がった」が「転勤してみてよかったこと」の1位になっていたが、コロナ禍では転勤者が人間関係の構築に苦労していることが分かった。
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