転職サービス「doda」が「女性管理職の意識調査」の結果を発表した。管理職になって「良かったと思う」と57.0%が回答したが、管理職へのオファーを受けた際は、51.0%が「職務を全うできる自信がなかった」と答えた。
パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda(デューダ)」は2022年5月23日、「女性管理職の意識調査」の結果を発表した。同調査は、20〜50代の女性管理職を対象とし、151人から回答があった。初めに、管理職になった女性に「管理職になって良かったと思いますか」と尋ねたところ、「そう思う」が23.2%、「まあそう思う」が33.8%となり、「(管理職になって)良かったと思う」が57.0%を占めた。
次に、管理職になって「良かったと思う」と回答した人に「管理職になって良かったと思うこと」を尋ねた。その結果、「自身の成長につながった」(36.0%)が最も多かった。次いで「自分の裁量でできる仕事が増えた」(32.6%)、「給与が上がった」(31.4%)となっている。
「管理職へのオファーを受けた際、職務を全うできる自信がありましたか」という質問に対しては、「全くなかった」が18.5%、「あまりなかった」が32.5%となり、合わせて51.0%が「職務を全うできる自信がなかった」と回答した。管理職になった女性のうち管理職になって良かったと感じているのは57.0%だったが、最初から自信があって管理職になっているわけではないことが分かる結果となった。
続いて、管理職のオファーを承諾する前に不安や悩みがあったかを尋ねた。結果は、「あった」が32.4%、「ややあった」が30.5%となり、不安や悩みが「あった」が62.9%を占めた。
管理職のオファーを承諾する前に不安や悩みが「あった」と回答した人に、どんなことに不安を抱き、悩んでいたかを尋ねたところ、「部下の育成」と「自身のストレスマネジメント」が同率41.1%で、最も多かった。
不安や悩みのうち、「家庭やプライベートとの両立」は30.5%で、それよりも「部下をしっかりと育成できるか」「自身のストレスマネジメントができるか」という点に不安や悩みを感じていたことが明らかになった。
管理職になると決めた際に後押ししたものは、「上司の勧め」(23.8%)が最も多かった。次いで「給与額など待遇面の充実」(22.5%)、「会社からの期待」(17.2%)となっている。
管理職になると決めたときに、「あったらより良かったもの」の1位は「公平な評価制度」(27.2%)。2位が「給与額など待遇面の充実」(23.2%)、「マネジメント、教育に関するサポート制度」「特にない」が同率3位(21.2%)となっている。「多様なロールモデルの存在」「相談できる人、機会の提供」「キャリアに関わるサポート制度」が大切だという回答もあった。
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