約4割の社会人が「大学や大学院に興味あり」、支援制度がある企業は約6%キャリアニュース(1/2 ページ)

リクルートが提供する「スタディサプリ社会人大学・大学院」が「学びに関する意識、実態把握調査」の結果を発表した。社会人の約4割が大学、大学院への進学に「興味あり」と回答。一方で「学位取得を支援する制度がある」企業は5.8%だった。

» 2022年05月26日 09時30分 公開
[MONOist]

 リクルートが提供する検索サイト「スタディサプリ社会人大学・大学院」は2022年5月17日、「学びに関する意識、実態把握調査」の結果を発表した。

 同調査は、学生を除く20〜69歳の男女を対象とし、社会人向けと経営層ミドルマネジメント層向けに実施した。社会人向け調査はスクリーニング調査を経て1248サンプルが、経営層(経営者、役員)およびミドルマネジメント層(部長、課長クラス)向け調査では620サンプルが得られた。

 まず、キャリアアップや自己研さんのために学びたい気持ちがあるかを尋ねたところ、「ある」(26.6%)と「どちらかといえばある」(32.4%)を合わせて、社会人の約6割が「ある」と回答した。これを年代別に見ると、学ぶ意欲は年齢が低いほど高い傾向があり、男女とも20、30代で特に意欲が高く、7割前後だった。

キャプション キャリアアップや自己研さんのために学びたい気持ちがあるか 出所:リクルート

 次に、社会人向けの大学、大学院への進学について尋ねた。その結果、漠然と進学に興味を持っている「潜在層」が30.6%、いつか進学したいと考えている、あるいは具体的に検討している「顕在層」が4.6%で、約4割が関心を持っていることが分かった。性別年代別で見ると、「顕在層」が最も多かったのは男性20代で11.6%だった。男性20代は女性や他の年代と比較して「経験層(社会人向けの大学、大学院に進学中か進学歴あり)」も多く、4.3%だった。

キャプション 社会人向けの大学、大学院への進学に興味関心があるか 出所:リクルート

 興味関心がある「社会人向けの大学、大学院」は「大学・計(大学院、聴講生としてを含む)」が28.0%で最も多かった。「大学」の内訳を見ると、「大学、大学院(聴講生としての参加、科目履修など。学位取得なし)」が15.4%で最多となった。「顕在層」は、「大学(学士の学位取得を目指す)」が19.1%、「大学院(修士の学位取得を目指す)」が19.3%で、全体の回答を大きく上回っている。

キャプション 興味関心がある社会人向けの大学、大学院[クリックで拡大] 出所:リクルート

 続いて、「何かを学びたい」と思っている理由を尋ねた。1位は「多様な知識を身につけ視野を広げたい」(47.6%)だった。次いで「資格を取得したい」(37.6%)、「新しい知識、技術などを体系的に学びたい」(37.2%)、「専門性を身につけたい」(34.4%)、「語学力を身につけたい」(33.1%)となっている。

 「顕在層」の回答を見ると、「専門性を身につけたい」(42.0%)が最も多かった。また、「学位を取得したい、学歴を得たい」(20.1%)が高い点も特徴となっている(全体の回答率は6.5%)。

キャプション 「何かを学びたい」と思っている理由[クリックで拡大] 出所:リクルート
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