マイスター60は、60代の技術者500人を対象とした「生成AI活用実態調査」の結果を公表した。生成AIを週1回以上利用している60代技術者は26.6%で、同世代の技術職でない人の約2倍となった。
マイスター60は2025年9月8日、60代の技術者500人を対象に実施した「生成AI活用実態調査」の結果を公表した。
同調査は、同年8月27〜31日にかけてインターネットで実施した。比較として同世代の技術職以外の1257人の回答も分析した。
まず、仕事での生成AI(人工知能)ツールの利用について尋ねた。その結果、生成AIを週1回以上利用している人が26.6%を占めた。同世代で技術職以外の人(11.9%)の約2.2倍となっている。
生成AIの利用が最も多い業務に関して時短効果を尋ねると、77.4%が作業時間の短縮効果を実感していた。内訳は、「少し短縮された」が27.8%、「約4分の3になった」が18.8%、「約3分の2になった」が15.8%、「半分以下になった」は15.0%となっている。
また、生成AIを使用することで生じた変化は、「自分一人では解決できなかった技術的問題が解決できた」(43.6%)が最も多かった。生成AIの導入が単なる省力化にとどまらず、問題解決力の底上げにもつながっている実態がうかがえる。
業務での活用シーンは「技術的な問題解決」(60.9%)、「情報収集、調査」(59.4%)、「資料の作成」(51.1%)が中心。利用形態はWebブラウザ経由が84.2%と多くを占めた。APIを利用した組み込みは15.0%、Claude CodeなどのCLI(コマンドラインインタフェース)の利用は5.3%となっている。
使用しているツールはChatGPTが63.9%で最多。次いでMicrosoft Copilot(57.1%)、Gemini(30.1%)となった。個人利用での生成AIの利用コストは、「会社負担なので不明」(45.7%)を除くと「2000円未満」(24.8%)が最も多く、次いで「2000〜5000円未満」(9.3%)、「5000〜1万円未満」(5.4%)となっている。
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