「エン転職」が「出戻り転職」についてのアンケート調査結果を発表した。一度退職した会社に転職をしたことが「ある」と9%が回答し、理由は「即戦力で働けると思った」が最も多かった。
エン・ジャパンが運営する総合求人サイト「エン転職」は2024年7月11日、「出戻り転職」についてのアンケート調査結果を発表した。同調査の対象者はエン転職のユーザーで、4353人から有効回答を得た。
初めに、一度退職した会社に「出戻り転職」したことはあるかと尋ねたところ、9%が「ある」と回答した。
一度退職した会社に転職したことが「ある」と回答した人に、きっかけを尋ねたところ、全体では「在籍時の上司に誘われた」(35%)が最も多かった。「在籍時の上司に誘われた」と回答した人を年代別に見ると、「20代」が28%、「30代」が46%となり、18ポイントの差があった。
さらに、一度退職した会社に転職したことが「ある」と回答した人に理由を尋ねた。その結果、全体で最も多かったのは「即戦力として働けると思った」(35%)、次が「社員や風土になじみがあり、働きやすいと思った」(34%)、「家庭の事情で退職したが、落ち着いた」(20%)だった。年代別に見て最もポイントの差が大きかったのは「転職先でうまくいかなかった」で、「20代」の28%に対し、「40代」は8%となっており、20ポイントの差があった。
一度退職した会社に転職をして良かったエピソードには、「業務内容を理解しているため、新しく仕事を覚える必要がなかった」「基本的なシステム、仕事内容などになじみがあり働きやすい」などが挙げられている。
また、苦労したエピソードには「出戻りを良く思ってない職員が一定数いて、嫌がらせを受けた」「スタッフが変わっていて、当時と雰囲気が変わっていた」などが挙がった。
続いて、一度退職した会社に転職をしたことが「ない」と回答した人に「出戻り転職したいと思いますか」と尋ねたところ、「とても思う」が3%、「思う」が10%となり、したいと思う人は13%となった。
一度退職した会社に転職したいと思うと回答した人にその理由を尋ねると、上位3位は「経験を生かして元の会社に還元できそうだから」(32%)、「かつての部下や同僚がいて、一緒に働きたいから」(27%)、「家庭の都合などで退職したことに悔いがあるから」(25%)となった。年代別に見ると、ポイントの開きが最も大きかったのは「かつての部下や同僚がいて、一緒に働きたいから」で、「20代」の39%に対し、「30代」は23%となり、16ポイントの開きがあった。
一度退職した会社に転職したことが「ない」と回答した人に、どんな条件、状況があれば検討するか尋ねたところ、「給与、待遇などが保証されている」(48%)が最も多かった。次いで「恩のあった社長や社員たちから誘われる」(30%)、「どんな状況でもしない」(28%)となっている。
一度退職した会社に転職したことが「ない」と回答した人に、退職した理由を尋ねた。その結果、「給与、待遇」(36%)が最多で、「職場の人間関係」(34%)、「勤務時間、残業、休日出勤」(25%)が続いた。
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