Adecco Group Japanが「コロナ禍での部下のマネジメントに関する調査」の結果を発表した。出社中心より、テレワーク中心チームの管理職の方が「コロナ禍で部下のパフォーマンスが向上した」と感じていることが分かった。
Adecco Group Japanは2022年5月31日、「コロナ禍での部下のマネジメントに関する調査」の結果を発表した。同調査の対象者は、日本全国の部下を持つ管理職1000人。内訳は、回答者自身とその部下がどちらも出社中心で勤務している人、回答者自身とその部下がどちらもテレワーク中心で勤務している人がそれぞれ500人となっている。
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初めに「コロナ禍以前と以後で、部下のパフォーマンスはどのように変わりましたか」と尋ねたところ、テレワーク中心チームの管理職は「向上した」が5.4%、「どちらかといえば向上した」が24.6%となり、30.0%が「コロナ禍で部下のパフォーマンスが向上した」と回答した。
出社中心チームの管理職を見ると、「向上した」が1.6%、「どちらかといえば向上した」が16.0%となり、「コロナ禍で部下のパフォーマンスが向上した」は17.6%だった。テレワーク中心チームの管理職の方が10ポイント以上高くなっている。
次に「コロナ禍以前と以後で、あなたとあなたの部下との関係はどのように変わりましたか」と尋ねた。その結果、テレワーク中心チームの管理職は「良好になった」が3.8%、「どちらかといえば良好になった」が21.8%となり、25.6%が「コロナ禍で部下との関係が良好になった」と回答した。
出社中心チームの管理職を見ると、「良好になった」が1.2%、「どちらかといえば良好になった」が16.8%で、「コロナ禍で部下との関係が良好になった」は18.0%だった。こちらもテレワーク中心チームの管理職の方が7.6ポイント高くなっている。
「コロナ禍以前と以後で、部下のマネジメントの難易度はどのように変わりましたか」という質問に対しては、テレワーク中心チームの管理職は「難しくなった」が10.0%、「どちらかといえば難しくなった」が47.0%となり、57.0%が「コロナ禍で難易度が上がった」と回答した。
出社中心チームの管理職は、「難しくなった」が7.2%、「どちらかといえば難しくなった」が36.6%。「コロナ禍で難易度が上がった」は43.8%だった。テレワーク中心チームの管理職の方が「難易度が上がった」の回答割合が、10ポイント以上高くなっている。
続いて、コロナ禍以前と以後で、部下のマネジメントに関して自身の負担がどのように変わったか尋ねた。テレワーク中心チームの管理職は「大きくなった」が7.2%、「どちらかといえば大きくなった」が36.4%となり、43.6%が「コロナ禍で負担が大きくなった」と回答した。
出社中心チームの管理職は、「大きくなった」が7.2%、「どちらかといえば大きくなった」が30.4%となり、「コロナ禍で部下のマネジメントにおける負担が大きくなった」は37.6%だった。テレワーク中心チームの管理職の方が6.0ポイント高くなっている。
また、コロナ禍以前と以後で、部下のマネジメントに関するやり方が変わったかを尋ねたところ、テレワーク中心チームの管理職は「変わった」が16.8%、「どちらかといえば変わった」が50.6%となり、67.4%が「コロナ禍でやり方が変わった」と回答した。
出社中心チームの管理職を見ると、「変わった」が6.2%、「どちらかといえば変わった」が37.4%となり、「コロナ禍で部下のマネジメントのやり方が変わった」は43.6%だった。テレワーク中心チームの管理職の方が20ポイント以上高くなっている。
最後に、コロナ禍での部下のマネジメントにおける課題を挙げてもらった。両チームとも最も多かった課題は「モチベーションの管理」で、テレワーク中心チームの管理職の54.2%、出社中心チームの管理職の55.0%が回答した。
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