UDP、TCP通信機能を追加したスマートRFIDリーダー、さまざまな通信環境に対応FAニュース

IDECは、機能を追加したφ22スマートRFIDリーダー「KW2D形」を発表した。UDP、TCP通信機能とPCレスでのタグリスト更新機能を追加し、従来の通信プロトコルに対応していないホスト機器でも、KW2D形と接続できる。

» 2021年09月10日 07時00分 公開
[MONOist]

 IDECは2021年8月20日、UDP、TCP通信機能とPCレスでのタグリスト更新機能を追加した、φ22スマートRFIDリーダー「KW2D形」を発表した。社員証などのICカードや、鍵の代わりとなるKEYFOBタグを読み取り、機械や装置の権限管理、現場での入退室管理、検査ラインの履歴管理などに対応する。

キャプション φ22スマートRFIDリーダー「KW2D形」 出典:IDEC

 2020年9月に発売したKW2D形は、高い耐環境性により、水や油がかかる環境下でも使用できる。Ethernetポートを搭載することで、プログラマブルコントローラーやプログラマブル表示器などの上位機器とも容易に接続できる。

 従来は、Modbus TCP、EtherNet/IP、CC-LINK IE Field Basicの3つの通信プロトコルに対応していたが、2021年8月末にバージョンアップを予定しており、UDP、TCP通信機能を追加する。従来の通信プロトコルに対応していないホスト機器でも、UDP、TCP通信によってKW2D形と接続できるようになる。

 また、バージョンアップにより、KW2D形が設置されている現場でのマスタータグ(カード)を使用した登録や削除に対応。タッチパネルなどのホスト機器からも登録、削除、編集が可能になる。PCを現場に持ち込まずにタグリストの更新作業ができ、ユーザビリティの向上につながる。

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