デンソーウェーブは、対象物のCADデータがなくても認識できる、3Dビジョンシステム「Mech-Eye」シリーズを発表した。Mech-Eye産業用3D知能カメラに独自開発の専用GUIを搭載し、CADデータなしで高精度な物体認識ができる。
デンソーウェーブは2021年6月1日、対象物のCADデータがなくても認識できる、3Dビジョンシステム「Mech-Eye」シリーズの受注を開始した。価格はオープンとなる。
Mech-Eyeシリーズは、Mech Mindが手掛けるMech-Eye産業用3D知能カメラに、デンソーウェーブが独自開発した専用GUIを搭載。CADデータなしで安定した高精度な物体認識が可能だ。また、ディープラーニング技術により、部品などを搬送する通い箱やダンボール、麻袋など不定形の物体をマスタデータなしで認識できる。
用途として、高精度な3D画像認識が求められるランダムピッキング作業や、多様な品種を認識する必要があるデパレタイジング作業などを想定している。
カメラは5種類を用意。推奨動作距離範囲が300~600mmの「Nano」(カラー、130万画素)、500~1000mmの「Pro S Enhanced」と800~2000mmの「Pro M Enhanced」(いずれもカラー、230万画素)、1500~3000mmの「Laser L」(モノクロ、300万画素)、1200~3500mmの「Deep」(カラー、300万画素)をラインアップしており、導入したいロボット設備に合わせて最適なカメラを選択できる。
同社では、シリーズ導入前のロボット検証テストに対応する。導入後には、コールセンターによる技術支援や、基礎知識から操作方法まで習得できるデンソーロボットスクールの開講など、充実したサポート体制を提供する。
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