ビズヒッツが「ビジネスチャットの悩みに関する意識調査」の結果を発表した。ビジネスチャットの悩みの1位は「会話のテンポが合わない」で、書き込むタイミングに時差が生じて会話しにくい、相手の反応が分かりにくいなどの意見があった。
ビズヒッツは2020年11月24日、「ビジネスチャットの悩みに関する意識調査」の結果を発表した。同調査は、仕事でチャットを利用している全国の男女を対象としたもので、221人から有効回答を得た。
初めに、仕事でビジネスチャットをするうえで悩みがあるか尋ねたところ、49.8%が「YES(悩みがある)」と回答した。
前問で悩みがあると回答した人(110人)に、具体的にどんな悩みがあるのか尋ねた。その結果、最も多かったのは「会話のテンポが合わない」(27人)だった。2位は「言いたいことが伝わりにくい」(24人)で、3位が「言葉づかいに悩む」(11人)だった。4位は同率(10人)で「やりとりが多く管理しづらい」「即レスへのプレッシャー」となっている。
1位の「会話のテンポが合わない」には、「複数人でチャットする際、自分と相手の既読や書き込みのタイミングに時差が生じて用件が混在する」「文字を打っている間に相手が打ち込んできて、会話にならないことがある」「相手が文章を考えているのか、こちらの反応を待っているのか分からない」などのコメントが寄せられている。「会話のスピードについていけない」という意見や、その反対で「相手の反応が遅くてもどかしい」というコメントも多数あった。
2位「言いたいことが伝わりにくい」については、「うまく伝わらず何回もやりとりをし、予想以上に時間を費やすことがある」「文を書くことが苦手で、簡潔に用件を伝えることが難しい」といった声があった。また、3位の「言葉づかいに悩む」には「どのくらいまでかしこまった文章にすればいいか悩む」「ビジネスライクな上司とのチャットでは、怒っているのではないかと心配になる」などのコメントが寄せられた。
次に、円滑なビジネスチャットをするうえで工夫していることを尋ねた。その結果、1位は「簡潔で分かりやすい文章にする」(91人)だった。2位は「言葉づかいを工夫する」(52人)、3位「即レスする」(41人)、4位「誤送信に気を付ける」(13人)、5位は同率(11人)で「緊急度合いを相手に伝える」「早く打てる工夫をする」となっている。
1位の「簡潔で分かりやすい文章にする」には、「何をどうしたいのか、明確な文章を送るようにしている」「質問にYES、NOで答えられるように、分かりやすくまとめている」などの意見が寄せられている。具体的な方法として、「できる限り短い文章にする」「結論から書く」「分かりやすい表現を使う」「数字、日時などを具体的に入れる」などが挙がった。
2位の「言葉づかいを工夫する」には、「きつい言い回しになっていないか、よく確認する」「柔らかい書き方を心掛けている」などのコメントがあった。3位「即レスする」には、「なるべく早めに目を通し、返事をする」「PCとスマートフォンの両方に通知がくるよう設定して見落とさないようにしている」などのコメントが寄せられている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.