24時間連続稼働を想定したハイパフォーマンスFAコンピュータを発売:FAニュース
コンテックは、24時間連続稼働を想定したハイパフォーマンスFAコンピュータ「VPC-5000」シリーズの受注を2020年10月1日より開始する。第9世代のインテルXeon Eプロセッサ、Coreプロセッサに対応する。
コンテックは2020年9月8日、24時間連続稼働を想定したハイパフォーマンスFAコンピュータ「VPC-5000」シリーズの受注を、同年10月1日に開始すると発表した。販売は、注文時にメモリ、ストレージなどを選択できるBTO(注文後組み立て)方式だ。
VPC-5000シリーズは、第9世代のインテルXeon Eプロセッサ「2200」シリーズ、Coreプロセッサに対応。交通、社会インフラ、医療機器、セキュリティ、アミューズメントなど高度な多重処理を必要とする分野に適用し、最大64GBの大容量ECCメモリが搭載できる。
「VPC-5000」シリーズの前面 出典:コンテック
「VPC-5000」シリーズの背面 出典:コンテック
また、ハイエンドGPUボードに対応した、1000W 80 Plus SILVER認証の電源ユニットを選択できる。画像処理やマシンビジョン、AI(人工知能)、深層学習にも使用できるハイパフォーマンスコンピューティング環境を提供する。同社がGPUボードを実装するキッティングサービスも提供する。
随所にボックスコンピュータのノウハウを生かし、高信頼、長寿命設計となっている。ホットスワップ対応ハードウェアRAID 1、5、10より選択でき、フロントハッチからシステムを連続稼働させたままストレージ交換できる。また、有償で長期オンサイト保守サービスを提供し、故障部品交換などのアフターサービスを行う。
LTSC(Long Term Servicing Channel)版 Windowsを採用し、セキュアな専用端末の開発に便利なロックダウン機能を搭載。日本語、英語、中国語、韓国語の4言語に対応したWindows 10 IoT Enterprise 2019 LTSC、多重処理やネットワーク性能を必要とするエッジサーバに適したWindows Server IoT 2019を選択できる。
- スマートファクトリーが追い風に、産業用PCは工場内IoTの基盤となるか
工場内でIoTなどを活用し最適な生産を実現する「スマートファクトリー」への関心が高まっている。その基盤としてあらためて導入が広がっているのが産業用PCだ。従来は専用機器を活用することが多かった工場内だが、ネットワークや異システム間連携が必須となる中、産業用PCの「オープン性」があらためて注目を集めている。
- 工場にしなやかさをもたらす、産業用PCの真価とは〔前編〕
産業用コンピュータの歴史の中で、産業用PCにスポットを当てて解説していきます。まず〔前編〕で現在に至る歴史とその背景を、〔後編〕で産業用PCの製品特徴と使われる分野、これからの方向性などについて紹介します。
- エッジは強く上位は緩く結ぶ、“真につながる”スマート工場への道筋が明確に
IoTやAIを活用したスマートファクトリー化への取り組みは広がりを見せている。ただ、スマート工場化の最初の一歩である「見える化」や、製造ラインの部分的な効率化に貢献する「部分最適」にとどまっており、「自律的に最適化した工場」などの実現はまだまだ遠い状況である。特にその前提となる「工場全体のつながる化」へのハードルは高く「道筋が見えない」と懸念する声も多い。そうした中で、2020年はようやく方向性が見えてきそうだ。キーワードは「下は強く、上は緩く結ぶ」である。
- 工場自動化のホワイトスペースを狙え、主戦場は「搬送」と「検査」か
労働力不足が加速する中、人手がかかる作業を低減し省力化を目的とした「自動化」への関心が高まっている。製造現場では以前から「自動化」が進んでいるが、2019年は従来の空白地域の自動化が大きく加速する見込みだ。具体的には「搬送」と「検査」の自動化が広がる。
- 自律するスマート工場実現に向け、IoTプラットフォーム連携が加速へ
製造業のIoT活用はスマート工場実現に向けた取り組みが活発化している。多くの企業が「見える化」には取り組むが、その先に進むために必要なIoT基盤などではさまざまなサービスが乱立しており、迷うケースも多い。ただ、これらのプラットフォームは今後、連携が進む見込みだ。
- 見えてきたスマート工場化の正解例、少しだけ(そもそも編)
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。本連載では、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについて、話題になったトピックなどに応じて解説します。第28回となる今回は、スマート工場化において見えてきた正解例について前提となる話を少しだけまとめてみます。
- スマートファクトリーはエッジリッチが鮮明化、カギは「意味あるデータ」
2017年はスマートファクトリー化への取り組みが大きく加速し、実導入レベルでの動きが大きく広がった1年となった。現実的な運用と成果を考えた際にあらためて注目されたのが「エッジリッチ」「エッジヘビー」の重要性である。2018年はAIを含めたエッジ領域の強化がさらに進む見込みだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.