シナノケンシはAspinaAMR(自律搬送型ロボット)の新モデルとして、「AspinaAMR300」を開発した。
シナノケンシは2025年6月24日、AMR(自律搬送型ロボット)の新モデルとして、「AspinaAMR300」を開発したことを発表した。販売開始は同年10月を予定している。
同社のRSビジネスユニットでは、人手不足や生産性向上などの課題解決に向けた事業を展開している。2024年には、搬送工程の自動化に向けて、可搬重量が100kgの「AspinaAMR100」を発売。現在、AspinaAMRはRSビジネスユニットの主力商品になっている。
今回のAspinaAMR300では、より重いワークの搬送に使いたいというニーズに応え、可搬重量を300kgへと向上。その一方で、本体サイズは600×800×300mmとなっており、AspinaAMR100(600×600×260mm)と同じ幅を維持している。新しいAPIを採用しており、エレベーターなど外部システムとの連携性も高まっている。
導入時に行う、走行するフロアのマッピング時間はAspinaAMR100と比べて半減。走行プログラムの改良で経路探索時間を高速化するなどし、移動時間も削減している。AspinaAMR300は3DLiDAR(Light Detection and Ranging)を搭載し、障害物の高さ方向の検知ができるようになっており、安全性も向上した。
同社では、AspinaAMR300を「第37回ものづくりワールド東京」(2025年7月9〜11日、幕張メッセ)に出展する予定だ。
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