リコーは、最大毎分300mの速度で可変画像印字が可能な「高出力レーザーマーカー」を開発した。高速生産ラインの速度に追従しながら、フィルムやラベルに対し、個別に異なる情報の高精細な印字ができる。
リコーは2020年8月19日、最大毎分300mの速度で可変画像印字が可能な「高出力レーザーマーカー」を発表した。高速生産ラインの速度に追従しながら、フィルムやラベルに対し、個別に異なる情報の高精細な印字ができる。
高出力レーザーマーカーは、同社が培ってきた複合機のレーザービーム制御技術とサーマルメディアの技術を融合させて開発。同社製のサーマルメディア層をコーティングしたラベル用フィルムに対し、192本のレーザーを同時照射することで、200dpiの高精細な画像を高速印字できる。
また、2000Wの高出力レーザーにより、10万分の1秒ほどの超短時間照射でメディアに熱反応を起こし、高速なサーマル印字を可能にした。さらに、192本のレーザー光源を最高毎秒8万回で同時変調制御するレーザードライバーを開発。これらの技術を組み合わせ、大量生産ラインの速度を落とすことなく可変印字ができる高出力レーザーマーカーが可能になった。
今後は、高出力、高速度、高精細の特徴を生かして、フィルムやラベルだけでなく、箱や袋などのさまざまな包装材料に対しても印字可能なレーザーマーカーの開発を目指すとしている。
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