ヌーラボが、「テレワーク時のセキュリティ対策に関する調査」の結果を発表した。回答者の約6割が「テレワーク時のセキュリティに不安がある」と感じており、約5割が「職場のセキュリティ対策に問題がある」と考えていた。
プロジェクト管理ツール「Backlog(バックログ)」を運営するヌーラボは、2019年11月6日、「テレワーク時のセキュリティ対策に関する調査」の結果を発表した。
調査対象は主にBacklogユーザーで、そのうち199人から有効回答を得た。
初めに、「職場のテレワーク状況」について尋ねたところ、72.2%が「テレワークを実施している、あるいは試験的に実施している」と回答した。オンラインで情報を容易に共有できるBacklogのユーザーが主な対象者であることから、高い数値が出やすかったと考えられる。
続いて、テレワーク時のセキュリティに不安を感じるかを尋ねた。その結果、「不安がある」が19.2%、「少し不安がある」が40.4%で、59.6%が不安を感じていることが分かった。
さらに、テレワーク時のセキュリティに関して、「テレワークを実施している」人だけの回答を抽出してみると、「不安がある」が16.8%、「少し不安がある」42.0%となり、割合にほとんど違いがなかった。テレワークの導入を始めている企業は全体的に増えているが、こうした結果から、働く人がテレワーク時に抱くセキュリティ不安は解消していないことがうかがえる。
職場と回答者個人、それぞれのセキュリティ対策についても質問した。職場のセキュリティ対策に関しては、「問題があると思う」が14.6%、「少し問題があると思う」が35.9%となり、合わせて50.5%が「問題がある」と考えていることが分かった。
個人のセキュリティ対策では、「問題があると思う」6.6%、「少し問題があると思う」29.8%となり、36.4%が「問題がある」と考えていた。
最後に、テレワーク時のセキュリティに関する不安を、自由記述式で答えてもらった。その結果、「社内のセキュリティに関する意識が低い」「セキュリティで守るべきデータの定義が曖昧」「具体的な規定が定められていない」などのコメントが寄せられた。
一方で、「セキュリティが厳重過ぎて利便性にかける」「開発効率の低下につながる(セキュリティ)対策をされる」といった声もあった。セキュリティ意識の向上やルールの整備、運用への期待とともに、「利便性の確保」も重要なテーマとして考えられているようだ。
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