三菱電機は、プリント基板に実装可能な「金属腐食センサー」を開発した。金属腐食によって抵抗値が増加する金属薄膜と抵抗体で構成される小型センサーで、大気中の腐食性ガスによる金属部品の腐食進行度を検知する。
三菱電機は2019年9月4日、プリント基板に実装可能な「金属腐食センサー」を開発したと発表した。
同センサーは、大気中の腐食性ガス(硫黄化合物など)による金属部品の腐食進行度を検知する。金属腐食によって抵抗値が増加する金属薄膜と抵抗体から成る簡易な構造となっている。
外形寸法が1.6mm×0.8mmと小型で、産業用機器内のプリント基板に実装して産業用機器内とほぼ同じ環境で腐食進行度を検知できる。外付け計測器を新たに用意する必要はない。
同金属腐食センサーを複数組み合わせれば、金属部品の腐食進行度を段階的に検知できる。金属腐食センサー自体の金属腐食については、金属薄膜の材質や厚みを変えることにより、腐食の進行を調整でき、導体である金属薄膜に抵抗体を直列接続することで高感度化も可能だ。
三菱電機は、今後、同社の産業用機器などにこの金属腐食センサーを適用し、機器の故障を未然に防止する。
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