明電舎と明電エンジニアリング、保守メンテナンスにARを導入FAニュース

明電舎と明電エンジニアリングは、保守メンテナンスにPTCジャパンのAR技術を導入すると発表した。日常点検時、定期点検時、異常発生時においてARを使用する。

» 2018年08月02日 07時00分 公開
[MONOist]

 明電舎と子会社の明電エンジニアリングは2018年7月11日、保守メンテナンスにPTCジャパンのAR(拡張現実)技術を導入すると発表した。日常点検時、定期点検時、異常発生時においてARを使用する。主な導入予定先は、明電エンジニアリングが保守メンテナンスを請け負っている顧客を想定している。

 日常点検時においては、ARを用いて点検場所に点検内容を重ね合わせて表示する。これにより、設備の運転員による点検においても、メンテナンス熟練者と同等の点検精度を可能にする。

 定期点検時には、稼働データを設備に重ね合せて表示することで、稼働状況を確実に把握しながら作業が行える。また、設備の緒元や図面、点検履歴などの情報を設備に重ね合せて表示し、点検対象の各種情報を参照可能にした。分解点検時には、分解の手順を3Dアニメーションで表示することで、手順や部品を確認できる。

 異常発生時においては、現場で運転員が対象設備にタブレットをかざし、状況を共有しながら異常原因を特定する。遠隔地にいるメンテナンス専門家のノウハウを反映しやすい状況を作り、作業の確実性や効率性を高められる。

photo 日常点検時において、点検内容と矢印で対象の場所を示す(クリックで拡大) 出典:明電舎
photo 定期点検時において、センサーで得られた軸の振動や周囲温度などを重ね合わせて表示(クリックで拡大) 出典:明電舎
photo 設備の図面情報を設備に重ね合せて表示(クリックで拡大) 出典:明電舎
photo 異常点検時において、運転員が想定する点検箇所を緑色で表示し、メンテナンス拠点の熟練者が点検すべき箇所に黄色で印をつけ指示する(クリックで拡大) 出典:明電舎

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