日立産機システムは、従来機より容積を最大80%削減した「スーパーコンパクトスイッチギヤ」を発表した。省スペースでの据え付けを可能にするとともに、マルチCTとICUを標準搭載することで設計自由度を高めた。
日立産機システムは2017年9月1日、従来機より容積を最大80%削減した「スーパーコンパクトスイッチギヤ」を発売した。外形寸法は350×1500×1150mmで、定格電圧は7.2kV/3.6kV。
受変電設備機器の1つであるスイッチギヤは、高圧の主回路を開閉する機器や事故から設備を保護する機器、操作・測定・調整などの器具を組み合せた高圧盤だ。
新開発のスーパーコンパクトスイッチギヤは、内蔵機器の小型化と設計の標準化により、従来機より底面を約3分の1、高さを2分の1に小型化し、容積を最大80%削減。従来機と同じスペースに2段重ねて設置したり、階段下のデッドスペースを有効利用するなど、据え付けに制約がある場所でも設置できる。
マルチCTとICUを標準搭載しており、2次タップを切り替えることなく広範囲の入力に対応するため、負荷容量を気にせず設計計画を立てることが可能。また、設備のレイアウト変更などで負荷が変更しても改造が不要だ。
さらに、ハイブリッド形真空遮断器を採用することで、注油作業が不要になるなどメンテナンス性が向上した。同社の受変電総合監視制御システム「ES-MACS Athena」との組み合せにより、ユーザーの多様なニーズに応じたエネルギーマネジメントをサポートする。
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