IoTプラットフォーム向け無線通信ネットワークシステムを発売組み込み開発ニュース

NEC通信システムは、NECのIoTプラットフォーム「NEC the WISE IoT Platform」でのネットワーク機能を担うシステム「NEC オンデマンド型無線ネットワーク」を発売した。IoTデータを省電力かつ任意のタイミングで収集する。

» 2017年07月05日 08時00分 公開
[MONOist]
「NEC オンデマンド型無線ネットワーク」のシステム構成図 「NEC オンデマンド型無線ネットワーク」のシステム構成図 出典:NEC通信システム

 NEC通信システムは2017年6月19日、NECのIoT(モノのインターネット)プラットフォーム「NEC the WISE IoT Platform」でのネットワーク機能を担うシステム「NEC オンデマンド型無線ネットワーク」を発売した。

 同システムは、無線通信を使った起動方式により、IoTデータを省電力かつ任意のタイミングで収集する。センサー群を接続して920MHz帯の無線ネットワークで通信する「IoTデバイス」、IoTデバイスが収集したデータをサーバに転送する「IoTゲートウェイ」、機器管理を行う「運用保守サーバ」の3つの要素で構成される。

 同システムの起動にはウェイクアップ方式を採用し、内蔵電池により1日数回の通信で約2年間の連続稼働を可能にした。920MHz帯Wi-SUN相当の広帯域無線通信を行うため、通信ケーブルや電源ケーブルの配線が不要で、自由度の高い無線ネットワークを構築できる。また、走行中の自動車や巡回中の点検者からオンデマンドでデータを収集したり、IoTデバイス間を無線のマルチホップでつないだりすることで広範囲のデータを一括収集できる。さまざまな上位アプリケーションとの連携も可能だ。

「NEC オンデマンド型無線ネットワーク」の構成品の一覧 「NEC オンデマンド型無線ネットワーク」の構成品の一覧(クリックで拡大) 出典:NEC通信システム

 鉄道設備や電力設備などの社会インフラ領域の点検/監視、及びプロセス工場や組み立て工場などのファクトリー領域の点検/監視向け用途を想定。同社は今後3年間で売上累計約50億円を目指すとしている。

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