コアは、準天頂衛星「みちびき」のCLASに対応したドローン「ChronoSky PF2-AE」による位置補正技術の検証を実施した。ドローン飛行中の位置精度を測定した結果、水平方向、垂直方向ともに1m以下の精度を達成した。
コアは2025年4月22日、埼玉県秩父市において、準天頂衛星「みちびき」のCLAS(センチメーター級測位補強サービス)に対応したドローン「ChronoSky PF2-AE」による位置補正技術の検証を実施したと発表した。
今回の検証では、CLAS対応のGNSS(全地球航法衛星システム)受信機を備えるChronoSky PF2-AEを用いて、ドローン航路運用での衛星測位誤差の低減にCLAS測位が有効であるかを評価した。
秩父市内の河川上空に設定した飛行ルートを同ドローンに自動航行させて、飛行中の位置精度を測定したところ、水平方向0.1m、垂直方向0.2m以内の誤差に収まり、1m以下の精度を達成した。
飛行計画ルートとの誤差も、おおむね2m以内に収まった。なお、GNSS単独で測位した場合は、再現性のない大きな誤差が発生した。
経済産業省が2024年6月に策定した「デジタルライフライン全国総合整備計画」の一環として、ドローン飛行航路の実装が進んでいる。航路の実装とドローンが安全に運航するためには、ドローンの位置情報を1m以下の精度で確保する必要があり、高精度な位置測位が可能なみちびきのCLAS活用が期待されている。
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