日本モレックスは、「人とくるまのテクノロジー展 2017」に出展し、FAKRA規格に準拠しながら金属部分を低減して軽量化を実現した「FAKRA Stamped-Body コネクター」など車載用コネクター製品群を紹介した。
日本モレックスは「人とくるまのテクノロジー展 2017」(2017年5月24〜26日、パシフィコ横浜)において、同社が保有する車載向けコネクター製品群を紹介した。
特に中心製品として提案したのが、ドイツの自動車規格委員会が普及促進しているFAKRA規格への準拠と軽量化を同時に実現したコネクター製品「FAKRA Stamped-Body コネクター」である。通常のFAKRA規格の端子部分は金属ダイカストであるが、金属部分を減らしプラスチック成形部分を加えることで軽量化を実現している。FAKRA規格を満たしつつダイカストと同等の剛性を実現したことが特徴。「車載向けでは軽量化ニーズが高まっており、コネクターのような小さな部品でも、軽量化に貢献することが重要になっている」(日本モレックス マーケティングコミュニケーションズ マネージャー 鵜飼永氏)としている。
車載の省スペース用途に特化したコネクター製品なども提案。0.5mmおよび1.2mm、2.8mmタブサイズという複数の接続端子を用意し、信号用とイーサネット接続用の2つの接続システムを1つのユニットで処理できるコネクター「stAK50hコネクター」である。
同コネクターを使うことで、2つの個別の接続システムを不要とし、部品点数の削減や工程削減に貢献する。車載向けでは、インフォテインメントや運転支援などで電動化が進んでおり、車内配線や接続システムのスペース削減は大きな課題となっている。「これらの課題解決に貢献する」(同氏)としている。さまざまなカラーバリエーションなども用意し、誤嵌合防止に配慮している。
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