ヒロセ電機は、「人とくるまのテクノロジー展 2017」に出展し、エンジンルーム環境でも通電品質を維持できる耐環境性能を備えた、ECUインタフェース用050コネクターの新製品を披露した。
ヒロセ電機は、「人とくるまのテクノロジー展 2017」(2017年5月24〜26日、パシフィコ横浜)において、エンジンルーム環境でも通電品質を維持できる耐環境性能を備えた、ECUインタフェース用050コネクターの新製品「ZE05」シリーズを紹介した。
自動車は生涯走行距離が10万km以上が当たり前となり、長期間にわたって安全に動くことへのニーズが高まってきており、自動車用コネクターについても高い耐久性が要求されるようになってきている。ヒロセ電機では従来車載用コネクターとして「GTシリーズ」を展開してきたが、より高度な耐久性を要求するニーズが高まってきたことで新たに耐環境性能を強化した「ZE05シリーズ」を投入する。
新製品は、高熱、振動耐性の2点を判定基準として強化。接点部障害の1つである微摺動摩耗に対し摺動を制御することで一度接合させた接触部を良好な状態で継続できるようにした。これにより、−40〜125℃のサーマルショック試験3000サイクルをスズメッキで達成した他、エンジンルームに搭載される機器に対する振動条件試験をクリアしたという。さらに050サイズ、2mmピッチで低背、省スペースを実現しており、さまざまな機器の小型化にも貢献する。
ヒロセ電機 営業本部 グローバルマーケティング部 販売促進課 第三係長の岡部直樹氏は「当初はIVI(In-Vehicle Infotainment)向けが中心だったが、電気自動車(EV)や先進運転支援システム(ADAS)など、自動車におけるコネクターの用途は拡大している。今後もさらに車載用のラインアップを拡充していく」と述べている。
ヒロセ電機では今後「ZE05」の設計思想をベースに防水対応品、ハイブリッド車対応品への製品展開を検討するとしている。
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