小型で堅牢な高速イーサネットコネクタ、ヒロセ電機とハーティングが共同開発FAニュース

ハーティングは、ヒロセ電機と共同で開発した小型イーサネットコネクタ「ix Industrial」を発表した。併せて同社開発によるイーサネットコネクタ「T1」「M8」も発表した。いずれも小型、堅牢な設計で、高速イーサネットを提供する。

» 2016年12月06日 07時00分 公開
[MONOist]

 ハーティングは2016年11月10日、ヒロセ電機と共同で開発した小型イーサネットコネクタ「ix Industrial」を発表した。併せて、同社開発によるイーサネットコネクタ「T1」「M8」も発表した。生産開始は2017年4月を予定している。

 ix Industrialのソケットは5つのスルーホールリフローで、基板へしっかりと固着できる。従来の「RJ45」より70%小型化しており、小型化が進むカメラシステムや制御機器、産業用コンピュータなどのニーズに対応する。ixコネクタは2つのメタルフックで確実に接続でき、装着の際にはクリック音と装着感が得られるため、ユーザーはケーブルから基板へ、正確に接続したことを確認できる。

 また、IEC/PAS 61076-3-124に準拠した嵌合面を標準化することで、ユーザーに広範な技術基盤を提供する。さらに嵌合面はCat.6A性能で1/10 Gbpsイーサネットに対応するなど、将来を見据えた構造となっており、1つのインタフェースでデータ伝送と電源供給が同時にできるため、省スペースの接続を可能にする。

 その他にも、ハーティングは単独でイーサネットコネクタを2種開発した。T1は、1ペアのより線で10ギガビットを伝送できる。スペースや配線が少なくて済むため、特に小さなイーサネット機器に向いている。M8は、小型かつ堅牢なコネクタで、クラウドからリモート現場配線までイーサネットのスマート伝送が可能だ。

photo 新小型イーサネットコネクタ「ix Industrial」
photo 1ペアのより線によるイーサネットコネクタ「T1」
photo イーサネットコネクタ「M8」

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