VR/ARが描くモノづくりのミライ 特集

なんだお前も見えるのか、デザインレビューでVRが浸透人とくるまのテクノロジー展 2017

SCSKは、「人とくるまのテクノロジー展 2017」に出展し、自動車のデザインレビューにおけるVRの価値を訴求した。

» 2017年05月31日 14時00分 公開
[三島一孝MONOist]

 SCSKは、「人とくるまのテクノロジー展 2017」(2017年5月24〜26日、パシフィコ横浜)において、オートデスクの3Dビジュアライゼーションソフトウェア「VRED」を活用して、VR(仮想現実)を活用し複数人で自動車のデザインレビューを行うデモを行った。

photo VRを活用し複数人で自動車のデザインレビューを行うデモの様子。HMD「HTC Vive」を活用してVR空間を自由に閲覧でき、手元のハンディ端末のスイッチでVR上の懐中電灯で照らす

 「VRED」は、モデリングツールなどで作成したデザインデータを、3次元で立体的に再現するビジュアルツールだ。対象物が置かれている環境を複数選択でき、その環境における製品表面に当たる光や周辺の映り込みも正確に再現できるリアリティーが特徴となる。VREDはHMD型のVRシステムと組み合わせることで、3Dのバーチャル空間に入り込む形でデザインを体験できることが特徴である。

 SCSKはこうしたデザイン環境でのシステム構築に強みを持ち、既にVRシステムの導入なども多く手掛ける。会場では、「HTC Vive」を活用し、複数人で1台の自動車のデザインレビューを行うデモを行った。

photo VR上で見えている映像。光が入り見にくいが、VR上で他の人はHMDを装着している顔部分とハンディ端末を持つ手の部分だけが見える形となる

 SCSK プラットフォームソリューション事業部門 製造エンジニアリング事業本部 VRシステム推進室 第一課 中村智哉氏は「2016年はVR元年ともいわれて多くの注目を集め、試験的に導入したところも多かった。ただ、既にVRを活用することを前提に試作やレビューのフローを変更し、設計ワークフローに組み込むところも出始めている。自動車などではエクステリアのレビューは行ってもインテリアを現実感を持ってレビューするのは難しい。VRを使えば、こうした負担を軽減し多くの人が加担に確認できる」と手応えについて語っている。

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