本連載「100円均一でモノの仕組みを考える」では、実際に100円均一ショップで販売されている商品を分解、観察して、その仕組みや構造を理解し、製品開発の過程を考察します。連載第7回のお題は「LEDライト」です。
本連載は、実際に100円均一ショップで販売されている商品を分解、観察して、その仕組みや構造を理解し、製品開発の過程を知ることを目的としています。前回は、バネの力によって弾が勢いよく発射される「おもちゃの銃」の仕組みを取り上げました。
連載第7回となる今回は「LEDライト」を題材に取り上げます。
“LEDライト”と一口に言っても非常にさまざまな種類があり、100円均一ショップの陳列棚には10種類以上も商品がありました。
非常に多品種にわたるLEDライトですが、基本的には電力を供給する「電源部」、LEDの点灯をON/OFFする「スイッチ部」、制御するための「基板」、これらを保護する「筐体」で構成されています。以降、図2に示したLEDライトを題材にもう少し詳しく見ていくことにしましょう。
LEDを点灯するための電力を供給する部分です。図2のLEDライトは乾電池で電力を供給しています。
LEDチップを取り付けるための回路基板です。電源のON/OFFや電力の供給もこの基板で行います。
電源部や基板を保護するためのカバーです。単なる保護カバーとしての役割だけでなく、その製品の意匠面にもなるため、デザイン性や使用感なども重要になります。図2のLEDライトの場合は、「アッパーカバー」「ロアカバー」「電池カバー」「透過プレート」「ボタン」の5つの部品で筐体が構成されています。
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