パッと周囲を明るく照らす「LEDライト」の仕組み100円均一でモノの仕組みを考える(7)(1/4 ページ)

本連載「100円均一でモノの仕組みを考える」では、実際に100円均一ショップで販売されている商品を分解、観察して、その仕組みや構造を理解し、製品開発の過程を考察します。連載第7回のお題は「LEDライト」です。

» 2025年01月09日 09時00分 公開

こんな人にオススメの記事です!

100円均一でモノの仕組みを考える
  • モノの仕組みや構造、分解に興味のある方
  • 設計スキルの向上を図りたい方
  • 自社製品の差別化/競争力アップを図りたい方

 本連載は、実際に100円均一ショップで販売されている商品を分解、観察して、その仕組みや構造を理解し、製品開発の過程を知ることを目的としています。前回は、バネの力によって弾が勢いよく発射される「おもちゃの銃」の仕組みを取り上げました。

テーマ7:LEDライト

 連載第7回となる今回は「LEDライト」を題材に取り上げます。

今回のお題「LEDライト」のイメージ 図1 今回のお題「LEDライト」のイメージ(以降で取り上げる製品とはかなり異なるが、このようなLEDライトも存在する)[クリックで拡大] 出所:iStock/Volodymyr Kazhanov

 “LEDライト”と一口に言っても非常にさまざまな種類があり、100円均一ショップの陳列棚には10種類以上も商品がありました。

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LEDライトの部品構成

 非常に多品種にわたるLEDライトですが、基本的には電力を供給する「電源部」、LEDの点灯をON/OFFする「スイッチ部」、制御するための「基板」、これらを保護する「筐体」で構成されています。以降、図2に示したLEDライトを題材にもう少し詳しく見ていくことにしましょう。

LEDライトの部品構成 図2 LEDライトの部品構成[クリックで拡大]

電源部

 LEDを点灯するための電力を供給する部分です。図2のLEDライトは乾電池で電力を供給しています。

基板

 LEDチップを取り付けるための回路基板です。電源のON/OFFや電力の供給もこの基板で行います。

筐体

 電源部や基板を保護するためのカバーです。単なる保護カバーとしての役割だけでなく、その製品の意匠面にもなるため、デザイン性や使用感なども重要になります。図2のLEDライトの場合は、「アッパーカバー」「ロアカバー」「電池カバー」「透過プレート」「ボタン」の5つの部品で筐体が構成されています。

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