本連載「100円均一でモノの仕組みを考える」では、実際に100円均一ショップで販売されている商品を分解、観察して、その仕組みや構造を理解し、製品開発の過程を考察します。連載第6回のお題は「おもちゃの銃」です。
本連載は、実際に100円均一ショップで販売されている商品を分解、観察して、その仕組みや構造を理解し、製品開発の過程を知ることを目的としています。前回は、ノックボタンでペン先を何度も出し入れできる「ノック式ボールペン」の仕組みを取り上げました。
連載6回となる今回は「おもちゃの銃」を題材に取り上げます。
おもちゃの銃は、空気圧で弾を打つ“エア式”、火薬をたたくことで音や煙が発生する“火薬式”、トリガー(引き金)を引くと内部のバネが解放され、その力で弾を発射する“バネ式”、内部の電子回路が動作してライトが光ったり音が鳴ったりする“電子式”など、さまざまな機構があります。その中で、今回筆者が100円均一ショップで入手したものは“バネ式”のおもちゃの銃(ライフル銃のようなデザイン)になります。
今回取り上げるバネ式のおもちゃの銃は、主に以下のような部品で構成されています。
内部の機構を配置し、弾をセットするための筐体です。左右に分かれた構造になっており、内部部品を挟み込むようになっています。
本来であれば、肩に当てて弾の命中精度を高めるための部品ですが、今回のおもちゃの銃の場合、あくまでもデザイン上の“飾り”となります。
今回はいわゆる弾丸(球形弾)のようなものではなく、先端に吸盤の付いた棒状のものになります。銃口側から差し込むことで弾を装填(そうてん)します。
弾の発射を制御する部品です。トリガーを引くと内部の連結パーツが動き、スプリング(バネ)のロックが解除されて弾が発射されます。
弾を発射するための動力源です。弾を銃口側からセットするとスプリングが圧縮され、トリガーを引くことで圧縮されたスプリングが解放され、その力で弾を押し出します。
トリガー、スプリング、弾を連動させるための部品です。
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