DMS2017

サーボが生み出す“無重力”、ロボテックが作業支援ソリューションを提案名古屋ものづくりワールド 2017

ロボテックは「第2回 名古屋ものづくりワールド」において、電動バランサー「Moon Lifter」をはじめとするサーボ技術による作業支援ソリューションを提案した。

» 2017年04月17日 11時00分 公開
[三島一孝MONOist]

ロボテックは「第2回 名古屋ものづくりワールド」(2017年4月12〜14日、名古屋ポートメッセ)において、同社が技術の核とするサーボ技術を生かした作業支援ソリューションを紹介した。

トルク測定機能付きサーボモーター技術

 ロボテックは2015年にユニパルスから独立した、サーボモーター技術を活用した作業支援ソリューションを展開する企業である。サーボモーターは基本的に速度と位置を検出する仕組みを組み込んで、高精度で動作を制御できるようにしたモーターのことである。通常は位置と速度だけだが、ユニパルスはトルクを検出できるようにして、加重なども制御できることを特徴としている。

 ロボテックはこのトルク測定機能付きのサーボモーター技術を活用することで、さまざまな応用商品を展開するために生まれた。この中で特に注目を集めた製品が「Moon Lifter」である。「Moon Lifter」はAC100V(ボルト)電源があれば稼働可能。力を感知して吊り上げをアシストし、重い荷物でも軽い荷物のように作業できる。

photo ロボテックが展開している電動バランサー「Moon Lifter」。月でモノを運んでいるように動きを支援するように自動で力がかかり、荷物の上げ下げが容易になる(クリックで拡大)

 その他、ゴムボールやテニスボール、木のボールなどの違いが、遠隔で触覚として把握できる技術や、パラレルリンクロボットを使って、遠隔作業などを行えるようなソリューションを提案した。また、手伝えでの作業記憶なども可能。ブース説明員は「トルクまで制御できることで、位置だけでなく、押し付けるなど作業なども把握できるようになった。さまざまな作業を再現することが可能だ」と述べている。

photo ロボテックが出展したパラレルリンクロボットを活用した遠隔協調作業のデモ(クリックで拡大)

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