コニカミノルタは、ハノーバーメッセ2016に初出展。同社が参入を発表した「デジタルマニュファクチャリング事業」の概要と、その要素技術となるウェアラブルデバイスやレーザーレーダーなどの技術を紹介した。
コニカミノルタは、ハノーバーメッセ2016(2016年4月25〜29日、ドイツ・ハノーバーメッセ)において、同社が参入を発表した「デジタルマニュファクチャリング事業」の概要と、その要素技術となるウェアラブルデバイスやレーザーレーダーなどの技術を紹介した。
同社では2016年4月14日に、3カ年の中期経営計画の先となる5年後を想定した中期事業戦略を発表※)し、その中で新たに製造業のデジタル革新を推進する「デジタルマニュファクチャリング事業」への参入を発表。その事業の概要や持っている要素技術の紹介、さらにパートナー先を求めるために、ハノーバーメッセに初出展した。
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初出展に合わせて同社が行ったプレスカンファレンスでは、「デジタルマニュファクチャリングの価値は『人、国、場所、変動に依存しない生産体制の実現』である。光学技術など独自の要素技術などとともに、事務機器などのドキュメントソリューションなどを通じてオフィスのワークフロー改革を実現したノウハウなどを工場の生産性向上にも活用していく」と新事業を担当するコニカミノルタ 常務執行役員 生産担当 情報機器事業 生産本部長の浅井真吾氏は述べている。
具体的には3つの価値提供を目指して新事業を推進する。1つ目が「地域・企業を越えてつながる仕組みの実現」、2つ目が「人とロボットを融合したプロセスの実現」、3つ目が「マスカスタマイゼーションに対応したプロセスの実現」だ。ICTやロボット、センシング技術などを活用し、データを軸に距離や企業を越えた最適な運営を実現するとともに、自動化や作業員支援領域を拡大し、効率化や品質向上などを実現する。
同社では既にマレーシア工場で実証実験を開始しているとしているが、今回のハノーバーメッセでは同工場でも一部で活用している、4つの要素技術を中心に紹介した。
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