機械設備の故障原因推定と故障予測の予兆診断サービス:FAニュース
日立パワーソリューションズは、機械設備の予兆診断サービスとして「故障原因推定サービス」「故障予測サービス」の2サービスを追加する。予兆診断システム「HiPAMPS」「HiPAMPS-Edge」を用いて提供するサービスとなる。
日立パワーソリューションズは2017年3月15日、機械設備の予兆診断サービスとして「故障原因推定サービス」「故障予測サービス」の2サービスを新たに追加すると発表した。予兆診断システム「HiPAMPS」「HiPAMPS-Edge」を用いて提供するサービスとなり、提供開始は同年4月からとなる。
今回追加した故障原因推定サービスは、故障部分の特定に役立つ情報を提示してくれるサービス。登録しておいた過去の故障対策やメンテナンスの記録と、異常検出時のセンサー情報を利用。故障予兆を検知した際の状況とセンサー情報の相関関係などから、類似情報を見つけ出す。
故障予測サービスは、過去の予兆診断データから機械設備の状態の推移をグラフ化し、稼働継続可能時間を推定する。パラメータの設定次第で、正常運転可能な時間を予測することも可能になる。
HiPAMPSは、同社が機械設備における保守ノウハウとデータマイニング技術を融合させて開発した予兆診断システム。HiPAMPS-Edgeは、エッジコンピューティング環境での予兆診断を可能としたシステムだ。機器に取り付けたセンサー情報を監視して故障予兆を検知し、想定外の機械設備の停止を防止する。
同社は両サービスを導入することで、故障対策の業務効率向上や計画的な故障対策の立案が可能になるとしている。
- IT×OTだけではない、日立のIoTを支える構造改革の経験
IoTによるビジネス変革が進む中、高い総合力を生かし新たなチャンスをつかもうとしているのが日立製作所である。同社のIoTへの取り組みと現状について、日立製作所 サービス&プラットフォームビジネスユニット 制御プラットフォーム統括本部長の阿部淳氏に話を聞いた。
- 産業用ロボットのIoT化を加速させるファナック、シスコと協業し非稼働時間ゼロに
ファナックとシスコシステムズは、産業用ロボットをネットワークに接続し、効率的な運用を推進できるように協業することを発表した。既に米国でパイロットプロジェクトを進行しており、期間中の産業用ロボットのダウンタイムをほぼゼロにすることに成功したという。
- 計画保全と品質保全で工程の信頼性と保全性を目指す
本連載「いまさら聞けないTPM」では、TPM(Total Productive Maintenance)とは何か、そして実際に成果を得るためにどういうことに取り組めばいいかという点を解説する。第4回となる今回は、「TPMの8つの活動(8本柱)」のうち計画保全と品質保全について紹介する。
- 製造業のサービス化、予兆保全は単なる「はじめの一歩」
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。しかし、そこで語られることは抽象的で、いまいちピンと来ません。本連載では、そうした疑問を解消するため、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについて分かりやすくお伝えするつもりです。第7回は、前回に引き続き「製造業のサービス化」についてご紹介します。
- オムロンの“標高10mのIoT”は製造現場を明るく照らすか(後編)
オムロンの製造現場でのIoTへの取り組みを紹介する本稿。前編ではオムロンが考えるIoT戦略について説明した。後編では、自社の製造現場におけるIoT活用の実践とその効果などを紹介する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.