最大150mmの距離から読み取り可能な固定式2次元コードスキャナーFAニュース

IDECは、最大150mmの距離から読み取り可能な固定式2次元コードスキャナー「WB2F形」を発売した。分解能に優れ、小型コードの読み取りに対応する他、本体に高画素CMOSセンサーを搭載し、小型装置への組み込みに適している。

» 2017年03月08日 07時00分 公開
[MONOist]

 IDECは2017年2月21日、最大150mmの距離から読み取り可能な固定式2次元コードスキャナー「WB2F形」を発売した。ナローバー幅0.5mmのバーコードの場合で50〜180mm、セルサイズ0.5mmの2次元コードでは50〜150mmの範囲を読み取ることができる。自動車/電子機器分野の他、医療や3品(食品/化粧品/医薬品)業界での分析/検査装置などへの用途を見込んでいる。

 読み取り距離範囲の広さに加え、最小分解能0.127mmを有し、小さなコードの読み取りにも対応する。読み取り距離を伸ばすことで外部照明の設置スペースを確保できるようになり、安定した読み取りが可能になる。

 本体には1.2Mピクセルの高画素CMOSセンサーを搭載し、小型装置への組み込みに対応する。また、コードの読み取りに適したパラメータを自動的に調整するオートチューニング機能や、読み取りエラー時の画像保存機能を備えた。

 自動車部品や電子機器の製造プロセスでは、部品レベルでのトレーサビリティのため、小さなサイズに多くの情報を表示できる2次元コードでの管理が主流となっている。従来の汎用的な2次元コードスキャナーでは、外部照明の設置スペースを確保するために必要な100mm程度の読み取り距離に対応できないため、読み取りのたびにスキャナーを動かしたり、オートフォーカス機能付きの高額な製品を使用したりする必要があった。

photo 固定式2次元コードスキャナー「WB2F形」
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