IDECは、機械装置などで使う防爆コントロールボックス「EC2B形」を発表した。ガスや粉じんなどが舞う危険な場所で使うことを想定した製品。IECEx、ATEXなどの国際防爆規格を国内で初めて認証取得した。
IDECは2016年12月27日、機械装置などで使う防爆コントロールボックス「EC2B形」を発表した。主要な国際防爆規格であるIECEx、ATEX、UL/c-UL、TIISの認証を取得しているのが特徴だ。2017年1月19日より販売を開始する。
EC2B形は、爆発性のガスや粉じんのある危険な場所で使うことを想定した製品。素材には、ステンレスを採用し、耐食性や耐環境性を高めた。IECExらの認証を取得したコントロールボックスは国内メーカーとしては初めてで、さまざまな環境で使用できる。石油化学プラントをはじめ、塗料や化学製品、薬品、肥料メーカーの製造工場などでの使用に向く。
ボックスの種類は、1点1列形から最大6点4列形までをそろえた。メーターや押ボタンスイッチ、非常停止用押ボタンスイッチ、セレクタスイッチ、パイロットライトなどをコントローラーに取り付けることもできる。さらに同社では、ボックスの仕様や配線などを選べるPC用Web機種選定システムを2017年2月に公開する予定だ。
東南アジア市場では近年、国際的な防爆規格のIECEx認証品を要求されることが増えている。これまで、国内防爆機器メーカーによる国際防爆規格対応の製品はなく、国内のプラントメーカーは海外プラントで使用する防爆コントロールボックスには海外メーカー品を使用していた。
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