ブリヂストンは、航空機用の新品タイヤと再生タイヤの新工場をタイに建設する。航空機用タイヤソリューションシステムを支える、海外で5番目のビジネス拠点となる。
ブリヂストンは2016年12月22日、航空機用の新品タイヤとリトレッドタイヤ(再生タイヤ)、それぞれの新工場をタイに建設すると発表した。投資額は約150億円で、生産開始は両工場とも2019年12月を予定している。
新工場は、新品タイヤとリトレッドタイヤを組み合わせた航空機用タイヤソリューションシステムを支えるビジネス拠点として設立するもので、CO2削減など、環境に配慮した設計が施されている。
リトレッドタイヤは、使用済みのタイヤのトレッド部分を取り除き、新たなゴムを加硫/圧着して再生させたタイヤのこと。新品タイヤと比較して、原材料の使用量や生産時のCO2排出量を削減する。また、タイヤの寿命が延びることで、廃タイヤの削減にも貢献する。
同社では、航空機用タイヤの生産・販売拠点を国内に2カ所(福岡/東京)、海外に4カ所(アメリカ/ベルギー/香港/中国)有しており、タイの新工場がこれらに加わることになる。
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