OKIのグローバル生産拠点「OKIベトナム」の新工場が本格稼働を開始した。ATMなど自動機製品の生産能力が約2倍に拡大しており、同社は世界の成長市場に向けて、高品質製品の安定供給体制を強化する。
OKIは2025年11月19日、ベトナム北部ハイフォン市のチャンズエ工業団地に構える生産拠点「OKIベトナム」をリニューアルし、同年9月から新工場として本格稼働を開始したと発表した。
世界的にキャッシュレス化が進む中、現金の需要も根強く、通貨流通量は増加傾向にある。特にベトナムなど東南アジアの国々やインドではATMの需要が伸びており、OKIは国内外の成長市場に向けて積極的にATMの展開を進めている。
OKIベトナムは、同社のグローバル生産拠点として、2019年の稼働開始から重要な役割を担ってきた。リニューアルした新工場は、生産能力が従来比で倍増しており、ATMをはじめとする自動機製品の中量、大量生産や共通ユニットの生産を集約する。
また、群馬県のOKI富岡マニュファクチャリングに、マザー工場として新製品の立ち上げ、ベトナムへの生産移管、変種変量や顧客仕様への対応などの機能を持たせ、同社グループ全体で効率的かつ柔軟に生産可能な体制を構築。市場変化に迅速に応え、高品質な製品を安定して供給できる体制が整った。
2031年に創業150周年を迎えるOKIは、生産拠点の戦略的設置と共通プラットフォーム化を進めている。新工場の稼働により、日本、東南アジア、インドなど世界の成長市場に向けて供給力を強化し、人々の利便性向上と社会発展に貢献していく。
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