NECは、ユーザーイベント「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2016」において、「AI活用味覚予測サービス」のデモンストレーションを披露した。人工知能(AI)が出題する5つの質問項目に対する参加者の回答を基に、15種類の「うまい棒」からその参加者の好みの味を予測する。
NECは、ユーザーイベント「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2016」(2016年11月1〜2日、東京国際フォーラム)において、「AI活用味覚予測サービス」のデモンストレーションを披露した。人工知能(AI)が出題する5つの質問項目に対する参加者の回答を基に、15種類の「うまい棒」からその参加者の好みの味を予測するというもの。
このAI活用味覚予測サービスは「ペルソナの発見」と「ペルソナの活用」の2段階に分かれる。
「ペルソナの発見」では、まず少数の対象者に大量の質問を行い、その結果から各商品を好むペルソナ(ライフスタイル、性格など)の仮説を自動で発見する。そこから、アンケートの質問項目を自動生成する。この自動生成した質問項目で、多くの対象者にアンケートを行い、この大量の回答結果から、商品ごとのより正確なペルソナを発見する。
「ペルソナの活用」では、ライフスタイルに関する5つの質問をランダムに出題して、結果をプロファイリングして回答者のペルソナを割り出し、ペルソナに対応する好みの商品を予測する。今回のデモは、うまい棒をテーマにしつつ、この段階を実際に来場者に体験してもらっている。もし予測と好みが違う場合には、AIにその結果をフィードバックして予測精度向上の一助とする。
AI活用味覚予測サービスで用いているAIの特徴は、ディープラーニングの課題とされる、予測の根拠が分からない「ブラックボックス化」を避けられる「ホワイトボックス型」のエンジンを採用していることだ。
このAI技術は、マーケティング担当者の広告やプロモーション、クリエイティブ作成などの効率化に活用できるという。将来的には、最終消費者自身がAIと対話することで商品を選択するという利用法も考えられるという。
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